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栃木県大田原土木事務所

大田原土木、西那須野那須線、南側橋脚2基を発注、遅沢橋142mの4径間メタル

2024/07/11 栃木建設新聞

 県大田原土木事務所は、那須塩原市西遅沢地内の暫定2車線で供用している主要地方道西那須野那須線遅沢橋の4車線化に向け、2基の橋脚工事を渇水期にも発注する。橋梁を架設するのは下流側上り線で橋長が142・6m。幅員10・75mの上部形式が4径間連続鋼鈑桁。下部工は場所打ち杭逆T式橋台2基と場所打ち杭張出式橋脚3基のうち南側2基を発注。橋台2基は4車線分一体型で施工済み。今年度予算には1億8200万円を配分した。

 遅沢橋は1級河川蛇尾川を渡河する橋梁。23年度に4車線で施工済み橋台2基の照査設計業務をまとめ、道路橋示方書に適合していると判断。2基の橋台はパラペット設置による補強が必要とした。照査設計は富貴沢建設コンサルタンツ、新橋架設に伴う地質調査を芙蓉地質が担当した。

 供用済みの下り線遅沢橋は2001年に完成。96年の示方書で設計されている。上下線分離橋で車道3・25m×2車線に歩道側路肩0・5mと中央部路肩0・25m。片側に歩道3・5mを設置。

 西那須野那須線は国道4号の西側に並行する路線。県北部の主要都市を結び4号や400号を補完するほか、東北自動車道各ICへのアクセス機能も高い。

 路線は4車線で計画。遅沢橋から南1㎞の西遅沢工区が暫定2車線となっている。4車線分の用地は取得済み。

 遅沢橋を含む西遅沢工区1㎞は遅沢橋の照査設計の成果を踏まえ、一般部の路線測量を那須測量。道路詳細設計は2分割し大日本ダイヤコンサルタントと富士コンサルタンツに委託した。今後は測量設計の成果を踏まえ、早ければ今年度にも改良工事を発注していく予定。

 4車線による一般部の幅員は25m。幅員構成は、車道3・25m×4車線の両側に路肩兼自転車通行帯1・5mを確保。歩道は両側3・5m、中央分離帯が2m。交差点部は両側の歩道と中央分離帯を1mずつ縮小し、付加車線3mを確保する。

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