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国土交通省高崎河川国道事務所,その他記事(公共)

新柳瀬橋他1橋の補修 9月末までに発注

2024/07/13 群馬建設新聞

国土交通省高崎河川国道事務所は、藤岡市~高崎市間に整備されている国道17号新柳瀬橋と藤岡跨道橋を対象とする補修工事について、9月末までの一般競争入札(総合評価落札方式施工能力評価型Ⅱ型)に向け、設計図書および積算資料の作成を進めている。工種は橋梁補修工事で、工事期間は約8カ月を見込む。工事発注規模は1億5000万円以上2億円未満となる。

新柳瀬橋は、藤岡市森新田と高崎市倉賀野町を結ぶ、烏川を跨ぐ橋梁。上り線、下り線ともに橋長413m、全幅11・3m、上部工は2径間連続非合成鈑桁、5径間連続ゲルバー非合成鈑桁で構成。下部工として逆T式橋台2基とT型橋脚柱小判型(RC)が6基設置されている。基礎は直接基礎が1基とニューマチックケーソン基礎7基。1971年4月1日に供用された。新柳瀬橋では現場塗装工や支承取り替え工、鋼部材補修工などを施工する。

現場塗装工は、錆が生じているA2支承で実施。工場製作品のあて板部や支承取り替え部の桁部材を対象に施工する。設計段階における塗装面積は約27㎡。既存塗膜は1種ケレン、3種ケレンにより剥離し、Rc-Ⅰ、Rc-Ⅲ、F-11で塗装する。現時点では塗装用吊り足場を150㎡、床版用吊り足場については約260㎡仮設する予定。現地状況により変更の可能性もあるとしている。

支承の取り替えは、既存の可動複数ローラー支承を2カ所、16基撤去し、新たに可動ゴム支承を2カ所、16基設置する。撤去および設置延長は約40mを想定している。既存支承の両側をカッターで厚さ1㎝切断して行う。

鋼部材補修は、主桁の腐食および亀裂箇所の強度回復を図るため2カ所で実施する計画。腐食部は、母材調整、断面修復後にあて板を0・32㎡、亀裂部については母材調整後にあて板を0・12㎡施工する見通し。

新柳瀬橋の補修設計は建設技術研究所(東京都中央区)が手掛けた。

藤岡跨道橋は、主要地方道前橋長瀞線を跨ぐ橋長20・8m、全幅20・5mの単純鋼鈑桁橋。下部工として控え壁式+既成鋼杭(群杭)が設置されている。補修工事では断面修復工や鋼部材補修工などを計画する。

断面修復工は、既設落橋防止装置撤去時にできた欠損部の修復を予定。設計段階での施工数量は0・002㎡となっている。

鋼部材補修工については、落橋防止装置(ボルト)の腐食に伴う機能回復を行うため、A2橋台部に設置されている落橋防止装置を対象に実施する。既存の落橋防止装置を撤去した後、ボルトの交換と既存落橋防止装置の再設置を行う。

藤岡跨道橋補修設計は日建技術コンサルタント(大阪府大阪市)がまとめた。

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