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栃木県矢板土木事務所

矢板土木、佐久山喜連川線 合柄橋ボックスで架け替え、宮下橋側道はPC17.7m

2024/07/16 栃木建設新聞

 県矢板土木事務所は、さくら市下河戸の一般県道佐久山喜連川線宮下橋側道橋の諸元を固めるとともに、合柄橋をボックス工で架け替えを決めた。宮下橋側道橋は17・7m(支間長17m)、幅員2mで下流側に新設。上部工がプレテンション方式単純PC中空床版桁、下部工は杭基礎逆T式橋台2基。合柄橋のボックス工の内径は幅3・5m、高さ2・5m。現橋と同位置に架け替える。

 2カ所の橋梁は事業区間2700mのうち南側先行区間1600mに所在する。今年度は用地調査を進め用地補償に着手する。用地調査は協和測量設計、格和測量設計、玉川測量設計が担当。

 整備は全幅10・5mに拡幅し、老人介護施設や幼稚園が立地する東側に歩道2・5mを確保する。幅員構成は車道6m(3m×2)の両側に自転車通行帯兼路肩1m、片側歩道2・5m。

 橋梁は南側から1級河川江川を渡河する宮下橋と大沢用水(引田川)を渡河する合柄橋が架設。宮下橋は1968年架設の1径間PC橋。橋長が15・5m。車道幅員8mが確保されており、側道橋を設置。側道橋詳細設計は新日本建設コンサルタンツ、地質調査を福原地質基礎が担当。

 合柄橋は56年架設の1径間RC橋で橋長が6・5m。有効幅員は5・5mで高低差のあるカーブ付近に架設され視認性が悪い。現橋の拡幅による整備が難しく、老朽化していることから架け替えを決めた。橋梁詳細設計はピーシーレールウェイコンサルタント、地質調査を日本測地が担当した。

 佐久山喜連川線の事業区間は大田原市境~主要地方道那須烏山矢板線交差点まで2700m。現道は車道幅員が4・5~6m、路肩を含む全幅も5・5~8m程度で、車両の交互通行に支障を来している。

 佐久山喜連川線は大田原市中心部からさくら市喜連川中心部を最短で結び、事業区間の下河戸地区は信号交差点もなく抜け道的に利用する車両などで通行量が増加傾向にある。

 整備は現道拡幅を基本に、線形を改良。にこんきつれ荘の老人介護施設、きつれ川幼稚園が立地する東側に歩道を整備し、安全な通行区間を確保する。

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