記事

事業者
栃木県鹿沼土木事務所

鹿沼土木、293号楡木BP2期 交差点と水路付け替え、調整池2840m3 を掘削

2024/07/17 栃木建設新聞

 県鹿沼土木事務所は、国道293号楡木バイパス2期3000mの整備のうち南側1200mを先行。今年度は国道352号交差点部を付け替え調整池の掘削工事を発注するほか、主要地方道宇都宮楡木線交差点北側の水路150mの付け替え工事に着手する。352号とは鋭角的な交差形状を緩和し十字路化。352号現道跡の残置に調整池を整備する。352号の改良工延長は350m。調整池の面積が2866平方m、容量は2840立方m。

 楡木バイパス2期は東北自動車道立体交差南側から宇都宮楡木線交差点間1200mを先行して開通させる計画。このため宇都宮楡木線北側の市道を暫定的に交差点に取り付ける。

 水路付け替え工事は宇都宮楡木線を挟んで南北380mのうち市道を暫定的に取り付けるため水路工事150mを先行整備する。工事は指名競争で9月までに発注。工期は6カ月を見込んだ。

 市道取り付け区間西側には調整池を計画。南側1200mの進ちょく状況を考慮しながら設計の委託時期を検討する。

 352号の調整池は交差点南側で、現道に沿って残置を活用した細長い形状。法高1・2mで、天端には管理用通路3mを確保する。下期にも352号改良と調整池掘削工事を発注する予定。調整池の詳細設計はピーシーレールウェイコンサルタントが手掛けた。

 東北道アンダー部ボックスはネクスコ東日本に設計と工事を委託済み。21~22年度に実施した予備設計で延長が51m、高さが建築限界4・5mを確保。幅員は4車線分の22・5m。

 予備設計を踏まえネクスコ東日本が工法を検討し、詳細設計で精査する。予備設計は開発虎ノ門コンサルタントが担当。

 水路は宇都宮楡木線交差点前後のバイパスに沿って東側に付け替える。バイパスで3カ所、宇都宮楡木線で1カ所渡河するボックスを施工。工事に先立ち地質・土質調査を実施し道路詳細設計に反映。道路予備・詳細設計は富貴沢建設コンサルタンツ、地質調査を芙蓉地質とパスキン工業が担当した。

 1200mの先行着手は南側でアクセスする鹿沼南バイパス2900mと一体的で円滑な交通を確保することが目的。当面は暫定2車線での供用を目指し、事業費は50億円を試算。

 県は事業化を見据え20年度道路予備設計を実施。1級河川黒川の渡河位置を決めたほか、南側の352号との交差点の予備設計を行い、ルートを確定してきた。

 宇都宮楡木線から南側の法線は、一部既設の市道を拡幅する形で整備。影響範囲には中島堰から分水する水路が流れており、道路詳細設計で渡河位置とボックス工の構造などを検討。

 暫定2車線による標準幅員は22m。車道3・25m×2車線に路肩0・75m×2、施設帯が2m×2で、両側の幅道5m×2を確保する。将来の完成形の4車線は標準幅員が30・25mとし、車道3・25m×4に中央分離帯1・75mを確保する。

 主要構造物は北側1800m区間で黒川を斜めに横断する橋梁1基(延長118m)と、区間南端で東北道をアンダーするため掘削する函渠工1基を施工する。

紙媒体での情報収集をご希望の方は
建設新聞を御覧ください。

建設新聞はこちら