立科町の総合建設業・小宮山土木(佐藤謙也代表取締役)は14日、創立50周年記念式典を上田市の上田東急REIホテルで開催した。関係者が多数集まり50年の歩みを振り返るとともに、今後のさらなる発展を祈念した。
冒頭、佐藤代表取締役は「景気が減速し仕事の少ない厳しい時代もあった。長野オリンピックに向けた鉄道、交通網の整備や自然災害の復旧・復興など、難しい仕事をこなすことができたのは今日お集まりの皆さんの助けがあったからこそ」と感謝を伝え、「平成12年、新たな知事の誕生で建設業界は大きく変動し、『造る』から『維持補修し延命化を図る』時代になった。当時社長の小宮山尚昭は『最も強いものが必ずしも生き残るわけではない。環境の変化に対応した者が生き残る』と語り、そこから我々の新たな挑戦が始まり、構造物を延命化する新しい技術を拡大してきた。いつの時代も挑戦者がおり、様々な知恵や工夫、汗と涙がある。創立50周年を機に、積み重ねてきた実績を基に、最先端の技術で社会に貢献し、さらに飛躍していく」と抱負を述べた。
来賓あいさつでは、寺島義幸元衆議院議員が「50年にわたり成長を遂げるのは大変難しいこと。初代・小宮山和幸社長がご家族と始めた会社が売上高数十億円の企業へと発展されたことは、住民の一人として頭の下がる思い」と述べ、今後のさらなる躍進を期待した。
また、県建設業協会の木下修会長の祝辞を小林敏昭専務理事が代読。「台風19号から早5年が経過したが、その後も各地で豪雨災害は後を絶たず、大規模災害はもはや日常になっている。我々建設業は地域の安全安心の担い手であり、小宮山土木には引き続きの協力をお願いするとともに、益々発展されることを期待している」とエールを送った。
式典では真田幸村の舞や歌などが披露され、盛大に50年の門出を祝った。
最後に創業者の小宮山和幸相談役は「佐藤社長を中心として、夢の実現に向け大きな志を持ちながら、社員一同、協力会社と共に次の時代を歩んでいきたい」と力強く語った。