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【次期技術基本計画】リスクなど対応を/分野横断的技術政策WG

2024/07/18 本社配信

 国土交通省は18日、次期技術基本計画の策定に向け社会資本整備審議会・交通政策審議会の分野横断的技術政策ワーキンググループを開き、前回までの議論を踏まえ、技術開発への国交省の役割、新技術活用のリスクマネジメントなどの課題を深掘りした。委員からの話題提供と異分野の取り組みとして医療機器開発について朝日サージカルロボティクスからヒアリング、意見交換など行った。

 前回までの議論を受け、中長期的な技術開発には、明確な目標を設定した政策誘導が有効との考えから、民間・研究機関の技術開発への投資が他産業に比べ多いとは言えない状況から「民間・研究期間の技術開発の機運を高めるために国交省に求められる役割」。また、同業他社で同様の技術開発を行っている事例がある中で「協調して技術開発するのに必要な仕組み」について意見を求めた。

 さらに、新技術活用で工事目的物の品質に悪影響があった場合に一定のリスクを負うことになるため、発注者は活用を躊躇する。その対応として「発注者が安心して新技術を活用するため、誰がどんなリスクを負うべきか、どのようにリスクをマネジメントすべきか」を2つ目の論点として意見を交わした。

 ワーキンググループは次回(8月)、中間とりまとめ案について議論する。9月以降に中間とりまとめを公表し、引き続き残る議論を進め、年度内にまとめる。

分野横断的技術政策WG

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