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栃木県芳賀農業振興事務所

芳賀農振、8月に芳賀町北部8件公告、小泉舗装2件、椎谷は管水路工

2024/07/20 栃木建設新聞

 県芳賀農業振興事務所は、県営農業農村整備事業で7地区を推進する。今年度事業費は約9億9700万円(2023年度補正予算等含む)。芳賀町北部第2の圃整工約40haを8件に分け、8月に条件付き一般競争入札を公告。小泉・本沼(益子町)は舗装工約3300mを2件に分け8月上旬に指名通知。椎谷(市貝町)は管水路工1件を8月上旬に公告する方針。新規は農地整備の里西・星の宮(益子町)で実施設計に着手。調査は茂木(茂木町)、穴川用水(真岡市)の2地区。

 芳賀町北部第2の今年度事業費は6億9600万円。圃整工は主要地方道宇都宮茂木線バイパス北側の祖母井南地区、「道の駅はが」近くの五行川右岸の上延生地区のほか、区域北東の祖母井北地区で実施。

 1haの大区画を含む圃場整備を進めており、圃整工1件当たりの面積は約3~6ha、規模は5000万円~1億円。6件は8月上旬、2件は8月下旬の公告を検討中。変更実施設計は10月ごろ数件を委託。次年度の圃整工実施設計も委託する考え。

 祖母井北地区では市の堀用水付近の揚水機設置工事1件を9月に指名し入札予定。上延生地区ではさく井工の発注を検討している。

 芳賀町北部第2の全体面積は204・9ha。事業着手は19年度で総事業費は40億100万円。圃整工は23年度末までに約95haが完了。24年度末には約135ha、7割弱が完了する見通しとなっている。

 小泉・本沼は1億7000万円。舗装工は畑地の小泉地区で荷傷みを防止する。幅員は8割以上が全幅5m(有効4m)。延長約1300mと約2000mの工事2件を8月下旬ごろ入札する方針。25年度は補完工事を予定している。

 椎谷は2500万円。管水路工は国営芳賀台地の用水を導水するために整備。大川幹線から団体営上稲毛田地区まで整備された支線から分水し、地区上流のため池に給水する。延長は790m。φ200の塩ビ管を道路に埋設する。

 25年度以降は中央のため池改修や補完工事を予定している。

 里西・星の宮は整地工面積26・4ha。北側に国道123号が横断し、南北に細長い水田の西谷地域14・7haと一般県道塙芳賀線を挟んだ畑地のケカチ地域11・7haに分かれる形。

 水田は盛り土して暗渠排水工を全域に施工し、多様な作物に対応できる地下かんがいシステムを導入。畑地は用水路をパイプライン化し、幅6mのアスファルト舗装道路を整備する計画。

 総事業費は8億2400万円。事業期間は2024~30年度。6月に全域の実施設計(外業)を国土測量設計に委託した。26年度の着工を予定している。

 農地整備4地区以外は基幹水利施設管理事業の芳賀台地(益子町ほか)。施設の維持や補修などに6147万円を充てる。

 調査地区の茂木は400万円、穴川用水は600万円。茂木は中山間地域総合整備事業の計画樹立を予定。各地で用水路、排水路、取水堰、揚水機などの改修や更新を行い、下菅又地区で圃場整備を計画。さかがわ館に活性化・交流施設の建設を計画している。

 穴川用水は大前堰からの幹線水路約14㎞を対象に老朽化した水路や堰の改修に向け基礎調査を推進。業務は8月に委託する予定。

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