県烏山土木事務所は今年度、74カ所の事業を推進する。事業費は22億1731万円(現年のみ)で道路関係が50カ所19億442万円、河川砂防関係が24カ所3億1289万円。293号三輪第3工区、那須烏山御前山線上境で道路改良、城間Ⅰ-C(松野)で補強土擁壁に着工し、それぞれ8~9月に工事を発注する方針。新規の都市計画道路3・5・2号山手通り屋敷は用地補償、矢又大内線大内は用地調査を推進。常陸太田那須烏山線境橋で補修設計を進めている。荒川は改良復旧区間を秋に完了させ、上流区間の三箇工区は河道計画を固める。
293号三輪は約2900mの道路改良。計画幅員は11・25m(車道3・25m×2、路肩1・25m、1m、歩道2・5m)。小川側の第1工区(約900m)は概成、さくら市側の第3工区(約1200m)の工事を進めており、中央部の第3工区約800mに着手。農地側へ拡幅する腹付け盛り土区間約450mを3工区に分け8月下旬~9月ごろ発注する予定。
那須烏山御前山線上境は全体計画延長834m。これまで落石防護柵工やかごマット積み工などを実施。今年度から道路改良工に着手する。計画幅員は7・5m(車道2・75m×2)。工事は那須烏山側の約260mを2分割し9月ごろ発注。舗装まで実施する。
急傾斜地崩壊対策の城間Ⅰ-Cは旧武茂小体育館や城間川が保全対象。全体延長は78・5m。工事用道路や約30mの補強土擁壁(テールアルメ)を施工する工事1件を9月ごろ発注する。
山手通り屋敷(宇都宮那須烏山線)は那須南病院や烏山高校の西側約600m区間を全幅15mに拡幅。両側歩道(2・8m×2)で東側に自転車道(2・4m)も整備する。総事業費は約11億円。
矢又大内線大内は461号大平交差点影響部から440mの拡幅改良事業。全幅10・25mに拡幅し、東側に2・5mの歩道を確保する。
461号大平は、矢又大内線交差点部を含む狭あい屈曲区間を解消するバイパス事業。延長960m、標準幅員は片側2・5m歩道の全幅11m。総事業費は約16億円。今年度は大内川2カ所、盛谷川1カ所を横断する3橋の詳細設計を固めるとともに、用地補償に着手したい考え。
境橋、中井上橋で橋梁補修設計
補修の境橋(宮原)は1937年に那珂川に架設された橋長112・5mのRC3径間ゲルバーアーチ橋。橋脚の根固め工を予定するほか、断面修復などを詳細設計で検討している。
小川大金停車場線では江川を横断する中井上橋(熊田)を補修。橋長37・8mのRC3径間単純T桁橋で64年の架設。断面修復や伸縮装置、高欄取り替えなどの補修内容を詳細設計で検討している。
荒川は災害復旧助成事業の向田工区約1500m区間と小倉・藤田工区約4400m区間を秋に完成させる予定。
三箇工区は小倉・藤田工区上流の改修。事業区間は市道の藤田橋(藤田)を下流端、青雲橋(小白井)を上流端とする延長3800m。計画流量毎秒1000立方m。標準断面約90m。総事業費は約29億円で23年度に着手した。
工事概要は築堤8万8000立方m、掘削33万5000立方m、護岸7000平方mなど。河道計画や樋管の詳細設計を進めていく。
砂防事業は急傾斜地崩壊対策の三反畑Ⅰ-A(矢又)の防護柵工28mを9月までに指名競争、大平Ⅰ-B(大内)の防護柵工25mを年内に条件付き一般競争で入札。緑の交流館を保全対象に待受け擁壁工100mを整備する矢の草Ⅰ-A(大那地)は用地測量。
通常砂防の仲郷下1号沢(小砂)、馬口沢(大内)は堰堤の構造協議、馬頭2号沢(馬頭)は概略設計を進める。
新屋敷3号沢(大木須)は全体で砂防堰堤2基を整備する計画。南側の堰堤工事を進めており、今年度は北側の堰堤建設に向け延長約80mの工事用・管理用道路設置工事を9月ごろ発注する。
このほか一般競争の461号大山田下郷の道路改良を9月までに公告。294号滝田、谷浅見北の道路改良などを9月までに指名競争で入札する予定。
那須烏山市中心部の電線共同溝整備は294号旭交差点、烏山停車場線中央で車道舗装工や歩道美装化、烏山停車場線南で用地測量や補償などを推進。
293号矢又、461号盛泉で道路詳細設計を進めるほか、八溝縦貫道路のルート帯検討などに取り組む。