県上信自動車道建設事務所は、新巻地内で地盤改良工および函渠工を計画しており、両工事を一括として近く条件付き一般競争入札で公告する。工事は、吾妻東バイパス2期工区で新巻インターチェンジの建設に向けて行う。
地盤改良は、軟弱なローム層に対して高盛土の支持力確保のために実施する。延長240m区間で浅層混合処理工と中層混合処理工を行う。設計はサンコーコンサルタント(東京都江東区)がまとめた。
浅層混合処理工はバックホウを使用し厚さ2m、幅3m、面積278㎡を対象に改良材を撹拌する。中層混合処理工については、改良材を杭状に撹拌して整備する。杭は1・5m×1・5m、杭長3・4mで268本打設する。改良材はセメント系を想定しており、浅層55t、中層656tの使用を予定している。改良材の種類は、着工前に試験を行ってから決定する。
函渠工は、新巻インターチェンジ機能を持たせるために現場打ちのコンクリートボックスカルバートで新巻2号函渠を鉄筋量29・7tとコンクリート量274立方mを使用し築造する。規模は高さ6・8m、幅8・7m、延長15・7m、内空断面の高さ5・6m、幅7・5m、型枠面積571㎡、掘削土量205立方mとなっている。設計は大日本ダイヤコンサルタント(東京都千代田区)が担当した。
このほか同工区では、奥田地区で同様に地盤改良工および函渠工を計画しており、月内の一般競争入札公告を目指している。現在、同地区では埋蔵文化財試掘調査を行っており、完了次第の着工となる。
吾妻東バイパス2期工区は、箱島インターチェンジから植栗・中之条インターチェンジまでを結ぶ延長約6700m、幅員10・5mの新設道路。2014年度に事業に着手しており、29年度の開通を目指している。