県央地域首長懇話会(座長・高橋靖水戸市長)は23日、県庁にて県央地域における事業促進に関する県知事要望を行った。地域全体の重点要望では、国道6号の整備促進や社会資本総合整備事業等を要望。そのほかの重点要望では、水戸市が水戸勝田環状道路の整備、那珂市が国道118号の整備、大洗町が都市計画道路吉沼磯浜線、笠間市と茨城町が県畜産試験場跡地に係る利活用などを掲げた。
地域全体では、国道6号の整備促進を強く要望。昨年度に引き続き、水戸市内の酒門町交差点の立体化、小美玉道路(仮称)の早期事業化、茨城町内の小美玉市行政界~長岡間の4車線整備、那珂市向山~東海村石神外宿間の4車線整備(東海拡幅)を盛り込んだ。
広域における事業促進に関しては、水戸勝田環状道路整備で都市計画道路中大野中河内線の早期整備と都市計画道路東中根高場線の早期事業化を要望。
茨城中央工業団地の整備促進については、未整備部分の整備およびさらなる企業誘致を推進。さらに、分譲用地の整備や新たな立地、都市計画道路などの関連公共施設の整備に伴う給配水施設等の増強に必要な整備費用の支援、関連道路である流通センター東西線(主要地方道大洗友部線)と流通センター北線・南線(主要地方道石岡城里線バイパス)の早期整備などを求めた。
また、同団地(第1期・第2期地区)ではさらなる企業誘致を推進し、国道6号からのアクセス道路である小鶴南川又線(主要地方道大洗友部線)の整備を要望している。
県畜産試験場跡地では、北街区および東街区について、積極的な企業誘致など幅広い利活用に向けた活動を進めていくことを要望。北関東自動車道友部ICからのアクセス道路である県道平友部停車場線の拡幅等の整備強化を図ることも盛り込んだ。
国営ひたち海浜公園の整備促進と周辺環境の整備では、入園者の増加や入園者数の確保のため、利便性向上を図るために、未供用部分の整備やより魅力的な園内施設等の整備および駐車場の整備について、国等の関係機関に働きかけを促した。
また、公園周辺を含むひたちなか地区全体の渋滞緩和策について、関係機関と協議を進めるとともに、常陸那珂有料道路の滞留解消策として、ひたち海浜公園IC出口の3車線化(左折レーンの2車線化)を行うことを要望した。
県央地域首長懇話会は水戸市、笠間市、ひたちなか市、那珂市、小美玉市、茨城町、大洗町、城里町、東海村の首長で構成。県央地域全体の発展へ主要事業を促進するため毎年、県知事へ要望活動を行っている。
要望事項は全体で21項目。県央地域全体に関する事項、広域における事業促進に関する事項で分類している。