学校跡地の利活用を進める行方市は、旧玉造西小学校(浜地内)の解体を予定している。秋口に一般競争入札で業者を選定。6カ月の工期を見込む。また、18日より旧三和小学校(三和地内)の跡地利用に係る公募型プロポーザルを開始した。最低譲渡価格が9166万円。応募期間は9月30日までとする。10月下旬ごろに優先交渉者を決定、2025年5月下旬ごろに引き渡しとなる見通し。
旧玉造西小(浜1360)の建物に関しては、校舎がRC造2階建て、延べ床面積1406㎡、1971年建築。体育館はS造平屋、床面積519㎡、74年築。敷地内にはそのほか、プール、運動場(1万194㎡)がある。付属施設を含めすべて解体撤去し、さら地とする方針。利活用方針としては売却(貸付)を見込んでいる。解体設計に関しては、エイ・ワン建築事務所(行方市)が23年度にまとめた。
旧三和小学校(三和1351-1)については、公募型プロポーザルによる跡地売却を目指す。最低譲渡価格を9166万円に設定。9月30日まで応募を受け付け、10月下旬ごろに優先交渉者を決定。11月中下旬には事業者による地元説明会の開催を求める。引き渡しの時期については2025年5月下旬となる見込み。必要に応じ賃貸による利用についても可能とし、10年間の用途指定期間を設ける。
対象地は敷地面積2万1737㎡。非線引都市計画区域で用途地域の指定はなし。建ぺい率60%、容積率200%となっている。敷地内にはフェンス、校門、植栽、記念碑(銅像)が残存。銅像のみ敷地内での移設等による保存を求めるが、他の工作物などは解体も可能とする。
23年度に策定した「小・中学校跡地等利活用実施計画(改訂版)」においては、14校の利活用策を提示。未利用となっている旧玉造西小、旧三和小ほか7校の跡地について、地域住民の理解を得た上で順次、売却(貸付)処分を行っていく方針を示した。