第4回新潟市巻地区地域審議会が29日開催され、懸案となっている県立巻工業高校跡地の活用について、同校跡地を県から取得し、有効活用を図るための要望書を篠田昭市長に提出する方針を決めた。
要望書では、昨年3月31日で閉校した巻工業高校跡地について、(巻支所では)住民より施設の有効活用の要望もあり、利用計画を検討しているところであるとし、「学校施設については、合併建設計画などへの効率的な利用も考えられ、また跡地の乱開発防止のうえからも、何卒県から取得し、巻工業高校跡地を有効活用できるよう検討」することを要望している。
旧巻町にある巻工業高校は、巻総合高校への統合に伴い、昨年度末で閉校した。一部施設については、県立養護学校てまりの里分校(高等部)として利用しているが、実習教室棟(RC造3階建て延べ約1800㎡及びRC造3階建て延べ約2000㎡)と家庭科教室棟(RC造2階建て延べ約620㎡)の3棟は未利用の状態にある。
巻支所では、合併建設計画の事業のうち、図書館整備や児童館整備を跡地利用計画に盛り込む方向で検討中。また、巻支所庁舎を平成19年度から区役所庁舎として利用するにあたり狭隘であることから、会議室や遺跡関係の資料置場、倉庫等の利用も視野に検討を進める見通しだ。