23日に開かれた県の建設工事請負人等選定委員会で、小諸義塾高校(仮称)の新棟ほか建築工事と大体育館ほか建設工事の2件について入札参加資格などを決めた。公告予定時期は9月上旬。発注規模はいずれも税込み予定価格5億円以上で、落札者の決定に当たっては一抜け方式を採用する。発注機関は施設課。
入札方式は2件とも総合評価落札方式(工事成績等簡易型)。評価項目は8月1日開催の県総合評価技術委員会で決める。入札参加資格は共通で、建築一式949点以上、県内本店、主任(監理)技術者に1級建築士または1級建築施工管理技士配置。
同校は小諸市にある小諸商業高校と小諸高校を再編統合し、小諸商業の校地を活用し整備する。落札決定順位1位の「新棟ほか建築工事」は、RC・S造4階建て、延べ3085㎡の新棟の建築と外構工事を施工する。電気設備と機械設備工事は分離発注。一方の「大体育館ほか建設工事」は設備包含による発注で、工事概要は大体育館(S造2階建て、延べ1719㎡)と部室棟(S造2階建て、延べ196㎡)の建設および外構ほか工事。
開札予定時期は10月上旬で、工期は約450日(2026年3月10日まで)。契約議案は11月定例議会に提出を見込む。設計担当は西澤徹夫建築事務所・奥山尚史建築設計事務所・一級建築士事務所小坂森中建築JV。
工事費は6月補正で新棟建設と既存建物の改修に係る費用全額を措置。予算額は歳出で9億9320万円、債務負担行為で40億8266万円。
■既存改修は3分離で盆前
■卓球室除却をきょう公告
既存改修については建築、電気設備、機械設備の3分離で発注するとし、選定委の審査を終えている。公告は8月上旬の見通しで、機械設備のみ盆明けとなる可能性もある。対象施設は混合教室棟(RC造4階建て3566㎡)、管理混合教室棟(RC造4階建て3454㎡)、特別教室棟(RC造4階建て1086㎡)、昇降口棟(RC造2階建て342㎡)、渡り廊下(RC造2階建て162㎡)。工期は約270日。発注規模は建築が税込み予定価格1億6000万円以上5億円未満、電気設備と機械設備が同1億6000万円未満。3工事とも入札参加基本要件は当該業種A級、県内本店。入札方式は総合評価落札方式(工事実績等簡易型)を採用する。
また、整備に先立つ既存建物除却工事のうち、第二体育館除却工事は千曲建設工業(上田市)が5219万円(税抜)で落札(落札率94.4%)。卓球室ほか除却工事はきょう26日に公告する。入札参加基本要件は解体工事752点以上、東信地区本店。開札日は8月22日。
新棟や大体育館建設を含む一連の工事は25年度中に完了させ、26年4月の開校を目指す。
統合後の学校規模は生徒数840人程度、1学年7学級(普通科3学級、商業科3学級、音楽科1学級)を想定している。