第一学校給食共同調理場整備事業を進める神栖市は、年内をめどに一般競争入札で設計を委託する。基本・実施設計をそれぞれ行うか一括とするかは検討中。2028年9月の供用開始を目標に、25年度までに基本・実施設計をまとめ、26年度から2カ年で施工を進める。基本・実施設計委託費に限度額7825万4000円の債務負担行為(24~25年度)を設定。概算事業費は約38億円とした。
建設地が息栖字稲荷4005-24(地番)ほか2筆。敷地面積約8500㎡を有する。市街化調整区域内に位置し、市道3路線に接道。給排水設備に関しては下水道が未整備で、本管まで約600mとなる。上水道および排水路は整備済み。民有地であることから、現在は賃貸借を行っている。土地の取り扱いについては今後、地権者と協議を進めていく方針だ。
新施設の規模に関してはRC造2階建て、延べ床面積3000~3500㎡を見込む。調理能力は副食4000食/日(食物アレルギー対応食80食程度含む)、主食(米飯)8000食/日とする。外構関係では、駐車場や出入口(2カ所)を整備する計画。また、非常用自家発電設備などを導入し、防災機能の強化を目指す。
主な諸室として▽汚染作業区域(米庫、洗米室、荷受室、検収室、下処理室、洗浄室)▽非汚染作業区域(コンテナ室、炊飯室、焼き物・揚物・蒸物室、煮炊き調理室、和え物室、野菜上処理室、特別調理室)▽一般区域(風除室、前室、プラットホーム)▽事務エリア(事務室、調理実習室、研修室兼会議室、倉庫、従業員スペース、見学スペース)―を想定。
現施設(大野原中央6―5―13)はRC造2階建て、延べ床面積1468㎡、1991年の竣工。現在の提供食数が約3800食、最大提供食数4500食。衛生管理基準や食物アレルギーが未対応。施設や調理設備の老朽化も進んでいるため、更新が必要な状況となっている。
本事業の建設工事測量業務に係る指名競争入札について、8月7日に開札予定。また、厨房機器等整備の受託者には茨城アイホー調理機(土浦市)を選定した。履行期間は2028年8月末までを予定している。