川場村は、門前地内の栄橋の補修工事を8月に指名競争入札する。補修は橋梁全体が対象で、工期は年度末までを見込んでいる。設計はプロファ設計(伊勢崎市)がまとめた。
村道門前学校線にある同橋は、桜川を跨ぐ橋長21・3m、全幅6・42mの2径間RC単純T桁橋で、重力式橋台2基と壁式小判型橋脚1基が設置されている。
工事は橋梁長寿命化計画の一環として行った定期点検により、補修が必要と判断されたため実施する。
補修内容の詳細は次の通り。
【ひび割れ補修工】
床版、主桁、横桁、橋台、橋脚を対象に延長22・36mでエポキシ樹脂注入剤を用いたひび割れ補修工を行う。
【断面補修工】
床版、主桁、横桁、橋台、橋脚を対象に、面積39・32㎡で左官工法での断面修復工を行う。
【表面保護工】
床版、主桁、横桁、橋台、橋脚の合計面積319・8㎡を対象に、表面含浸工法で施工する。
【伸縮装置設置工】
現況では伸縮装置が設置されておらず、目地材と思われる材料が入っており、劣化に加えて周辺のアスファルト舗装もひび割れているため、伸縮装置を3カ所設置する。
【舗装打ち替え工、橋面防水工】
車道面積95・3㎡と歩道面積17㎡を対象に、舗装打ち替えと同時に防水層を設置する。
【防護柵工】
既設の防護柵を撤去しビーム型防護柵に更新する。また、歩車道境界部に歩行者自転車用柵と車両用防護柵の兼用としてビーム型防護柵を新設する。設置は下流側18・5mと上流側両袖50㎝×2で総延長19・5m。ビーム下部分には、落下防止のビームパイプを総延長43・7mで設置する。
【配水管改良工】
配水管に腐食が見られるため、延長4mでステンレス製配水管に布設替えを行う。
【水切り設置工】
張出床版下面の水切りに損傷が確認できるため、地覆部付近に新たに10mの水切りを4カ所設置する。