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【逆走防止】カタログ化して展開/物理的、視覚的対策は効果逆走防止へ効果的手法を検討

2024/07/25 本社配信

 高速道路での逆走防止に向けた対策を検討する国土交通省の有識者会議で、高速道路会社が実施した技術公募による対策の状況が明らかになった。道路側での物理的・視覚的対策と注意喚起については300カ所以上で実施し対策効果が確認できたとしてカタログ化し繰り返し逆走発生箇所等で導入を進めるとした。また、新たにITSスポットやETC2・0車載器、カーナビ、スマホでの注意喚起警告へ技術公募を年度内に行う。

 カタログ化するのは、ウェッジハンプ、LED発行体付ラバーポールウィングサイン、電光表示による逆走警告、錯視効果を応用した路面表示、リバーシブル注意喚起板など。364カ所に設置し、逆走発生件数の減少が確認された。2029年度までに重大事故ゼロの目標へ、現地展開を進める。ただ、11技術のうちオーロラビジョンは生産・販売が終了しているため10技術が対象。分合流部・出入口部の逆走対策が完了後も繰り返し発生している全国約50カ所を対象に展開する予定。

 なお、道路側で逆走を発見しその情報を収集する技術、ETC2・0車載器を使った逆走警告については、継続検証する。

 新たに公募する技術は、公募テーマの方針検討、公募要件の策定を経て公募を行う。

 イメージは、管理設備のCCTV画像を活用して検知、情報を解析処理し逆走を検知する技術、検知した情報を逆走車と順走車へ注意喚起警告する路車連携技術。もう一つは車両側の技術で、スマホなどのカメラ、ドライブレコーダー、車載カメラなどを検知する設備として活用。情報から逆走を検知する技術、それを注意喚起警告する技術。注意喚起するのにはスマホやカーナビなどを使う。

 25年度以降に実道・実車等での実験を行い技術を選定。実証実験へ進む。

逆走防止へ効果的手法を検討

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