消防庁舎等整備事業を進めるかすみがうら市は、設計費を9月補正予算に計上する見通し。10月にプロポーザル方式で消防本部・西消防署・東消防署の3施設の改修・新築に係る調査・設計業務を一括発注する方針だ。2027年度の開庁に向け、25年度までに基本・実施設計をまとめ、26~27年度に一括で施工を進めていく。整備では市役所千代田庁舎を改修し、消防本部機能を移転。西消防署および東消防署に関しては、移転新築を予定している。
「消防庁舎等整備基本計画(案)」では、概算事業費17億6714万3000円のうち、設計業務委託費として9963万8000円を試算した。業務内容が▽消防本部庁舎改修設計▽新築工事設計(西消防署・東消防署)▽建設用地地質調査業務(西消防署・東消防署)▽建設用地敷地測量業務(東消防署)―。
消防本部に関しては、千代田庁舎防災センター(上土田461)を改修し、機能移転する。併せて、同庁舎駐車場の敷地に西消防署を建て替える。付属設備として、来庁者用駐車場や危険物倉庫、訓練施設(プール、訓練塔)を整備。本館も改修を実施し、会議室や市民相談室、研修室などに利用する想定だ。
改修の内容としては内装や機械設備の更新など、最低限の整備にとどめる見通し。防災センターの規模がS造2階建て、延べ床面積1020㎡、1997年の建築。本館に関しては、RC造3階建て、延べ床面積3398㎡、74年築。千代田庁舎の全体敷地面積が1万7567・92㎡となっている。
西消防署は必要面積を796㎡とし、車庫(279㎡)、事務室兼指令室(110㎡、配置人員20人程度)、生活スペース(仮眠室、浴室、食堂など)を設ける。移転後の既存施設は解体し、借地返還を行う。現在の消防本部・西消防署(上土田501)は、RC造2階建て、延べ床面積744・11㎡。敷地面積4990㎡、77年築。
東消防署については、旧霞ヶ浦保健センター(深谷3671-2)跡地へ移転新築する。予定地の敷地面積が3030・89㎡。必要面積として498㎡を見込み、車庫(117㎡)、事務室兼指令室(54㎡、配置人員10人程度)、多目的室(45㎡)、生活スペースなどを配置。その他、危険物倉庫、ホース乾燥設備(リフター付き)、水槽および非常用発電設備を整備する計画。
移転後は既存建物を解体し、跡地の訓練施設は継続利用する。現在の東消防署(宍倉2410―6)がRC造平屋建て、床面積448・06㎡、敷地面積が3922・84㎡、79年築となる。
整備に当たり、8月2日から16日まで「消防庁舎等整備基本計画(案)」に関するパブリックコメントを実施予定。詳しくは消防本部消防総務課(上土田501、電話0299―59―0119)まで。