長野原町は中部・東部簡易水道事業において、配水池設備や管路の全面的な更新工事などを行う意向を示した。石綿管に亀裂が生じて漏水し、一部地域で1週間程度の断水となったことを受けて計画するもので、現段階では2025年度の工事発注を予定しているが、9月または12月補正で予算が確保できた場合、年度内に前倒しで発注するとしている。
7月6日にジェイアールバス関東長野原支店(長野原44-1)付近に埋設されている、築30年以上が経過した石綿管に亀裂が生じて漏水が発生。第1および第3配水池の貯水が枯渇したことを要因とし、一部地域で1週間程度断水した。
これを受け、全面的に施設など改修の必要性を確認。漏水や断水などを予防し、安定的な水道供給の確保を目指すため事業化を目指す計画となった。
現時点で予定されている整備としては、漏水が確認された時点で配水を止めることができるように、大津地内に位置する第1および第3配水池へ遠隔で配水を遮断できる緊急遮断弁を設置するほか、水圧ポンプなど設備の更新を行う。また、町内に総延長約1150mで埋設されている石綿管を塩ビ管などへ布設替えする。
施工する規模やスケジュールについては、これから検討していくとしている。
なお、町ではこのほか、北軽井沢地内を配水池とする北軽井沢簡易水道事業や、嬬恋村鎌原地内を通る浅間高原簡易水道事業についても老朽化した石綿管が残っていることから、更新を進めていく考え。