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厚生労働省新潟労働局

藤田金属を子育て支援の良企業の最上位認定

2024/08/03 新潟建設新聞

 厚生労働省新潟労働局は、藤田金属(新潟市中央区)を子育てと仕事の両立を支援する企業の最上位となる「プラチナくるみん」に認定した。プラチナくるみんは、育児休業や雇用環境の整備など次世代法に基づく計画を策定し、達成するなど一定の要件を満たす場合に「子育てサポート企業」として厚生労働大臣が認定する「くるみん認定」の最上位認定で、県内での認定企業は9社目となる。

 同社では、年次有給休暇の取得率50%以上を目標に取り組みを進め、65%が年次有給休暇を取得。在宅での勤務規定を導入し、制度利用は112件となる。また、女性の育休割合は112%、男性育休取得は44%となるほか、育児時短勤務、変形労働時間制なども採用している。

 同社管理本部の小笠原竜一本部長は「従来から取り組みを進めており、特に認定を意識したわけではないが、しっかりと課題を検討し、取り組んだ成果。少子高齢化などの課題に対し、地元企業として対応を進め、これからも地域に貢献していきたい」と語った。

 


大和電建ら優良企業認定

障がい者、若者の雇用で



 また、大和電建(上越市)を、もにす認定(障害者雇用の促進および雇用安定に関する優良中小企業認定)、山崎ヒューマンコンクリート(新潟市南区)と岩測設計(聖籠町)をユースエール認定(若者雇用促進法に基づく認定)企業とした。

 もにす認定は、障害者雇用の促進および雇用の安定に関する取り組みの実施状況などが優良な中小企業主を厚生労働大臣が認定する制度。県内では16社目の認定企業となる。同社総務担当の本山氏は「認定は職場のみんなの力によるもの。雇用と技術継承のため、障がい者の雇用を開始したが、一般社員の職場の認識統一や働きやすい環境整備にもつなり、障がい者雇用が学びのきっかけとなった」と語る。

 ユースエール認定は、若者の採用・育成に積極的で、離職率、所定外労働時間、有給休暇などが優良で一定の要件を満たす場合に厚生労働大臣が認定。

 山崎ヒューマンコンクリートの山田氏は「認定は関係ないと消極的な印象を持っていたが、なかなか人が来ない状態で昨今、従業員の平均年齢がどんどん上がっていく中、認定チャレンジをきっかけに方針を見直した。今回の認定が多くの求職者に届くことを願い、今後とも雇用環境の向上と積極的な求人に取り組む」とし、岩測設計の田中代表は「労働時間の見える化により部署間のコミュニケーションが向上し生産性の向上、時間外労働の削減につながった。有給休暇の取得や教育訓練でのISO取得、県のSDGs推進企業にも登録した。これからも、より良い会社、働きやすい会社に、これから社員と相談しながら取り組んでいきたい」とした。

 7月31日には、認定通知書の交付式が執り行われ、千葉茂雄新潟労働局長が、それぞれ認定書を交付し「今回認定を受けられた企業の皆さまには、次世代育成支援、障がい者雇用、さらには若者雇用促進のリーディングカンパニーとして県内企業をけん引していただきたい」と要請した。

【写真=藤田金属に認定書交付、大和電建、山崎ヒューマンコンクリート、岩測設計】

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