国土交通省は道路を対象に「点検支援技術性能カタログ」の掲載技術拡充を進めており、9月6日までの日程で舗装点検、道路巡視の支援技術を公募する。道路巡視は新たに樹木の健全度などを把握する技術も加えている。
カタログは国が定めた標準項目に対する性能値を開発者に求め、開発者から提出されたものをとりまとめたもの。直轄国道の橋梁とトンネルの定期点検の一部項目で2022年度から点検支援技術の活用を原則化。23年度からは原則化項目を拡大。舗装の定期点検も、23年度から点検支援技術の活用を原則化している。
舗装に関しては、性能評価項目(ひび割れ率・わだち掘れ量・IRI)の全てか、いずれかの評価項目を、3段階で判定できる技術。かつ一定以上の精度が確保されていた30技術をカタログ化。今回は掲載技術の拡充を行う。
道路巡視はポットホールの位置を特定できる技術や区画線の摩耗を検出できる技術、建築限界の超過を検知できる技術、標識隠れを検知できる技術で、一定以上の精度が確保された20技術がカタログになっている。今回は23年度と同様にポットホール、区画線、建築限界、標識隠れ等を公募すると共に、新たに「樹木の健全度」「標識板のかすれ・塗膜剥がれ・反射性能低下」の項目を追加して拡充を図る。
技術公募や技術検証の手続きは国土技術研究センター点検支援技術担当(E-mail:r6_ict-ai_koubo@jice.or.jp)が窓口。公募要領や様式などは同センターホームページ(https://www.jice.or.jp/roadtech/ictai_junshi)からダウンロードできる。