県峡東建設事務所は重川河川工事(甲州市塩山西広門田地内ほか)について、8月中に4件の工事を公告する。かねて進めている護岸工で、並行して工事を進め早期の事業進捗を図る。全国各地で突発的な豪雨災害が発生する中、堤防を強化し、河川の氾濫防止や流下能力の確保に努める。
主に空石積みの護岸を練石積に改修する工事。場所により護床ブロックを敷き詰め、河床の洗掘を防ぐ。8月公告を予定するのは、重川河川工事1~3工区と裂石1工区。1、3工区は同月上旬、その他は下旬に公告する見通しだ。設計は芙蓉設計事務所が作成した。
1工区は塩山西広門田地内、西広門田橋ー重川・塩川合流地点間が現場。雑石割による石張り護岸工を約400㎡にわたり右岸に行う。2工区は護床ブロックを約220個施工する。3工区は塩山千野地内、赤尾橋ー千野橋間。1工区と同様の石張り護岸工を約300㎡予定している。
裂石1工区は塩山上萩原地内、柳沢峠の入口付近が現場。護岸工を約250㎡、護床ブロックを約70個設置する計画となっている。
近年甲州市内の重川河川工事では、天川組、広川工業所、植野興業、平成設備、昭和建設らが施工した実績がある。同事務所河川砂防管理課は防災対策として、来年度以降も積極的に同事業を推進する方針。