脱炭素先行地域づくり事業を進めるつくば市は、公共施設の太陽光発電・蓄電池設備整備および省エネ改修に向けたサウンディング型市場調査を実施する。申し込み期限が15日まで。19~23日の期間で個別にサウンディングを行い、実施後速やかに結果を公表する予定。事業者公募の時期や方法については、市場調査の結果を踏まえて検討していく。
調査では、つくば駅周辺の10施設への設備導入・改修について、個別施設状況を踏まえた事業手法やスケジュール、1契約当たりの施設数規模感などについての提案を求める。太陽光発電設備は自家消費型を基本としつつ、蓄電池設備との効果的な連携を目指す。導入手法についてはPPAまたはリースが実施要件となっている。省エネ改修(空調設備・照明機器)ではESCO事業を優先し、コストや収支を比較した上でその他の手法について検討する考えを示している。
調査対象施設および実施検討設備が▽情報ネットワークセンター(空調・照明)▽スタートアップパーク(太陽光・蓄電池・照明)▽吾妻小学校(太陽光・蓄電池・空調・照明)▽吾妻保育所(太陽光・蓄電池・空調)▽吾妻西児童館(空調・照明)▽つくば文化会館アルス(太陽光・蓄電池)▽中央公園レストハウス(空調・照明)▽つくばセンタービル(照明)▽センター広場(照明)▽共同溝管理センター(照明)-の計10カ所。
脱炭素先行地域づくり事業では、計画期間を30年度までに設定。「脱炭素先行地域」として選定されたつくば駅周辺地域で、中心市街地のレジリエンス強化と脱炭素化の実現を目指す。施策としては太陽光発電・蓄電池設備整備、省エネ改修の他、マイクログリッドの構築やグリーン水素混焼可能なCGSの新設などを実施していく。財源として、二酸化炭素排出抑制対策事業費交付金および脱炭素成長型経済構造移行推進対策費交付金の活用を想定。
サウンディング調査の申し込み期限については15日まで、申し込み方法がメールまたはファクスとなる。詳しくは環境政策課地域脱炭素係(研究学園1-1-1、電話029-883-1111)まで。