県保健政策課は保健所庁舎リニューアル事業で現在、移転建て替えを行う潮来保健所の基本設計の発注準備を進めている。また、同じく移転新築する竜ケ崎保健所に関しては移転先と調整中で、10月までには決定したい考え。その後、同様に基本設計を発注する方針。基本設計の予算額は潮来、竜ケ崎ともに2700万円を計上している。
潮来保健所(潮来市大洲1446-1)は1978年築、RC造2階建て、延べ1160㎡。移転先は2026年3月に閉校する津知小学校(辻829-1)の敷地内。
竜ケ崎保健所(龍ケ崎市光順田2983-1)が、79年築、RC造2階建て、延べ1200㎡。
いずれもW造の平屋か2階建て、延べ1500㎡程度、敷地面積5000㎡以上を想定し、事務室を拡充し、相談室や備蓄倉庫、会議室、災害対応のための敷地を確保する。
潮来のスケジュールは、本年度に基本設計、2025年度に実施設計、26~27年度に工事、28年度の供用開始としている。
県内には保健所が9カ所あるが、土浦、古河、潮来、竜ケ崎、つくばの5カ所が築40年経過しており、老朽化と狭あい化が進んでいる。建て替えにより、新興感染症対策や大規模災害時の健康危機管理の司令塔としての機能を強化する。
なお7月23日には、移転建て替えを行う古河保健所と、現地建て替えをするつくば保健所の基本設計者が決まった。古河が長塚建築設計事務所(古河市)で、つくばが青山建築設計事務所(つくば市)。潮来と同じスケジュールで、28年度の供用開始を目指していく。実施設計については、基本設計策定者と随意契約する見込み。