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【自動化・遠隔化】現場検証へ参加募集/安全ルール改定と機能要件

2024/08/07 本社配信

 国土交通省は建設現場のオートメーション化に向けた取り組みを加速するため、建設機械施工の自動化・遠隔化技術に関する現場検証の参加者を26日まで募集する。3月に策定した自動施工における安全ルールVer1・0の妥当性を検証するものであり、Ver2・0への改定と自動施工の安全を含む機能要件の策定につなげる。いずれも本年度内に行う考え。

 現場検証は、自動施工、遠隔施工に関する技術、要素技術が対象となる。応募は民間企業等、大学・高等専門学校、同付属研究機関、その他公的研究開発機関、研究開発を事業目的に持つ一般社団法人、一般財団法人、公益社団法人、公益財団法人。

 参加者は安全ルールを考慮した内容で現場検証を計画する。参加者保有のヤード、施工中の現場などで検証を実施し、事務局は検証内容や検証結果を確認。ワーキンググループとの情報共有を図り、安全ルールの改定項目、機能要件の項目抽出に関して議論し取りまとめる。参加者が培ってきた安全ノウハウや事例も集める考え。

 技術検証については対象とする建設機械は限定しない。要素技術の一例として▽安全技術▽動作・操作関連技術▽周辺環境認知技術▽通信技術―を示している。

 現場検証は参加者のヤードや施工中の現場を基本とし、準備が難しい場合は国土技術政策総合研究所の建設DX実験フィールドの提供も可能としている。なお、検証に要する資機材類の準備や経費は参加者各自の負担となる。

 公募終了後は、参加者を選定。検証計画書の提出を受け事前調整を行う。準備を進め11月から約3カ月を現場検証実施期間とする。年明け1月後半から2月にかけてデータ整理と結果公表を予定している。

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