県真岡土木事務所は2024年度の事業概要をまとめ、73カ所に35億1900万円を投入する。内訳は道路・街路事業が53カ所で29億6900万円、河川・砂防事業は20カ所で5億5000万円。新規は街路3・4・306号中郷八木岡線(真岡市荒町)が物件調査。県単の急傾斜坂井中ⅠA(茂木町坂井)は平面図化に着手する。408号真岡南バイパスは真岡上三川線との立体交差の下部工を進め上部工を発注。294号から東進区間の物井寺内線バイパスは真岡鐵道交差部の構造、五行川新橋と現道高畦橋の調整を踏まえ事業化時期を検討する。(2面に事業箇所)
交付金新規の中郷八木岡線荒町は道路詳細設計を固め整備効果を算定。市の沿街事業と整合を図り、狭あい340mを都市計画決定の16mに拡幅し両側の歩道3・5mには電線共同溝を整備。今年度は拡幅改良に向け物件調査を実施する。
真岡南バイパスの立体部は延長440m。幅員は19・5m。車道3・5m×4、中央分離帯2m、路肩1・25m。橋梁部は下部工が逆T式橋台、上部工が単純細幅箱桁。下部工と擁壁を立ち上げるため補強土壁や改良工事を発注する。
294号二宮拡幅は茨城県境の南側から4車線化工事に着手。現道部の通行に支障がないよう工区割りを工夫。今年度は西側の拡幅工事の進ちょくを図る。
石末真岡線飯貝は、121号との交差点から北側1200mを12mに拡幅し片側に歩道2・5mを確保する。拡幅改良に併せ芋ノ葉用水路を渡河する桜橋をボックス工で架け替える。今年度は用地調査。
121号京泉Ⅱは1級河川五行川を渡河する橋長48・6mの花の木橋を挟んで570mが事業区間。12・75mに拡幅し花の木橋を現在地に架け替える。年内にも橋梁詳細設計をまとめ諸元を確定。架け替えに伴い仮設路と仮橋240mを現橋北側に確保する。
急傾斜山根ⅠAは対策延長250・4mを待受け擁壁工43・9mと崩壊土砂防止柵工206・5mに決めた。年度末の工事発注に備え指定地申請や用地測量、土地の境界確認などを踏まえ用地交渉に着手する。
西田井二宮線東大島は、北側の真岡岩瀬線交差部からつくば真岡線交差部まで3200mをバイパス化。南北の2工区に分け、南側に流れる穴川東部幹線水路のボックス工に着手するため工事用道路に着工する。ボックスの規格は長さ20m、高さ2・7m、幅14m。
つくば益子線長堤は9割の用地を取得。供用箇所から工事を延伸するとともに残る用地取得を推進。長堤Ⅱは埋蔵文化財調査の完了時期を踏まえ用地取得。現道合流南進の本沼は歩道設置に向け用地測量・補償を進める。
益子公園線益子は改良舗装、下大羽益子線道祖土は用地補償・物件調査を進める。同城内は事業化に向け自転車通行帯を確保した都市計画幅員を変更するため詳細設計で検討する。
堰堤改築は釜ヶ入沢本堰堤と上流側で沢沿いの林道嵩上げ工事を完了。釜ヶ入沢(支川)と吉見沢は改築工事に向け国有林所管替えの手続きを進めていく。工事は腹付けと前庭保護工。
那須黒羽茂木線茂木は道路空間を再配分し、電線類地中化工事を推進。芳賀茂木線千本は狭あい区間800mを解消するためバイパスや現道拡幅などの整備手法を概略設計で検討。ルートを固め路線測量に備える。
芳賀町は南北の幹線道路石末真岡線の用地補償や工事の進ちょくを図る。水橋は開運橋を挟んだ南北620m区間の整備を完了し台帳整備。下高根沢は宇都宮茂木線との交差部の南北1100m区間を改良。北側の幅員は10・5m、南側は11mで用地補償を推進し改良工事を実施。
真岡那須烏山線祖母井Ⅱは八斗橋から市の堀橋まで420mを10・5mに拡幅。今年度は市の堀橋を架け替えるボックス工を発注。ボックス工は18m、内空断面は高さ3・8m、幅5・3m。
市貝町の黒田市塙真岡線杉山Ⅱ900mのバイパスは、続谷川渡河部を橋長53mのボックス工に固め用地補償を推進。幅員は歩道なしの9・5mで現道を歩行者・自転車道に振り替える。ボックス工の内空断面は高さ3・3m、幅4・8m。
芳賀茂木線田野辺は田野辺橋を起点に東側2100mを拡幅。幅員10・5mで片側に歩道2・5mを確保。用地補償を進め取得できた箇所から工事を進めていく。
国道123号下赤羽は、真岡那須烏山線との交差点を改良し、右折レーンを設置する。計画延長240m、幅員は西側が付加車線を含む16・5m、東側は13・5m。用地補償・物件調査を推進する。