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栃木県上三川町

上三川町道の駅基本構想、温浴施設、滞在機能充実、国と一体型整備を想定

2024/08/23 栃木建設新聞

 上三川町は、新4号国道沿線に整備する(仮称)道の駅かみのかわの基本構想案をまとめた。計画地は磯岡・石田6・2haと宇都宮市東谷町0・7ha。道路管理者の国と町が整備する一体型を想定。国は駐車場やトイレ、休憩・情報提供施設、町は地域振興施設を整備する。管理運営に関する整備手法は公設公営、公設民営、PFI方式から年度内に策定する基本計画で選定。PFIはBTOが有力。グランピング施設やキャンプスペース、温浴施設などレクリエーション、滞在、災害支援機能を充実させる。

 整備まで町が全体構想計画、事業計画・設計を実施し、道路管理者の国土交通省宇都宮国道事務所の推薦の下、国交省に登録を申請する。

 導入する機能は休憩、情報発信、物販、飲食、体験、産業振興、地域拠点、交通結節、レクリエーション、滞在、災害支援。

 情報発信では道の駅PRのためのフォトスポットや大型モニュメントの設置。体験では道の駅出発の工場見学ツアーやモニター・VRを使った疑似見学体験を想定した。

 交通結節では移動手段の選択肢を増やし、インターパークと連携。レクリエーションではフィールドアスレチックや噴水、ドッグラン、バーベキューやグランピング施設の整備。滞在ではコンテナハウスやキャンプスペース、温浴施設の整備を想定。コンテナハウスやキャンプスペースは平常時と非常時の使い分けを検討する。

 基本方針は①かみのかわの魅力で笑顔を創造する場②かみのかわの資源を磨き発信する場③かみのかわの暮らしを豊かにする場。コンセプトはすべての人が笑顔になれる場所「ORIGAMIステーション かみのかわ」。

 土地利用構想では地区中央に駐車場ゾーン、西側に地域振興ゾーンを配置し、両ゾーン間を安全に往来できる交通軸を確保。地域振興施設は物産・飲食・トイレなど道の駅の基本的な機能を中心に、交流やまちづくりといった複合的な機能を想定。

 多目的広場や芝生公園等を確保し、災害時の救助活動や避難等防災機能確保として有効活用する。駐車場は小型車280台、大型車120台が収容できる約2haを確保する。

 出入り口は地区のメインアプローチとして新4号側道側に加え、県道雀宮真岡線や町道3-121号線側に設置。敷地境界部分や駐車場周辺に緑地を確保する。

 排水処理は道の駅地区内の雨水を調整池から武名瀬川に放流する。

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