県峡南建設事務所は、大通急傾斜地崩壊対策工事を本年度に進める。工事は一般競争入札を執行して発注となる。入札公告の時期は9月中旬を予定している。
富士川町鹿島地内において、急傾斜地崩壊対策が施された既存擁壁の修繕工事を主に進めるもの。
現場は同地内を走る国道52号から鹿島橋を渡った近くに位置する。現場の近くにはお寺などがある。
既存の重力式擁壁は昭和後半の時代に建設されたという。しかし、現在の基準に適合していないことから修繕を行って既存の構造物を強化していく。
今回の工事では既存擁壁の前面にコンクリートによる腹付けを行って天端幅を補足し、擁壁自体の厚みを確保していく。擁壁の高さについてもかさ上げを行って対策を図る。
このほか、既存擁壁の表側と裏側には大きなクラックが確認されており、現在は貫通している状況にあるという。工事ではクラックを埋める作業も併せて実施していく。
概要はL29m、H6・5m。
設計業務については富士エンジニアリングが担当してまとめた。成果品はすでに納品済みとなっている。
工期は約5カ月間を見込んでいる。完了は年内を目指す。