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茨城県行方市

新庁舎7100㎡へ拡大/事業費41~63億/改修増築か解体新築 基本計画改定を

2024/08/24 日本工業経済新聞(茨城版)

 新庁舎整備事業を進める行方市は、必要面積を基本計画の5500㎡から7100㎡に拡大した。概算事業費についても41・7~63・2億円へ見直し。建設手法については、改修+増築または解体新築の2案で引き続き検討を進める。2028年度の供用開始を目指し、12月をめどに基本計画の改定を行いたい考え。その後、基本・実施設計、建設工事と、事業を進めていく計画。

 22日に開催した第10回庁舎建設市民会議では、21年に策定した基本計画の改定に向けた検討を実施。建設予定地については、なめがた地域医療センター(井上藤井98-8)敷地内の旧救急救命センターが適当であるとした。

 計画改定に当たっては、三上建築事務所(水戸市)が庁舎建設手法検討業務を担当。必要面積を5500㎡から7100㎡に拡大した。防災拠点としての役割を考慮し、会議室などのスペースを確保するためとしている。また、導入機能としてロビー、キッズスペース、授乳室および証明書交付用端末ブースを新たに盛り込んだ。

 各導入機能の想定面積については▽窓口・案内機能(ワンストップフロア窓口、待合など)=1400㎡▽執務機能・福利厚生機能(特別職室、作業室、会議室など)=2100㎡▽市民協働・市民交流・情報発信機能(多目的室など)=250㎡▽議会機能(本会議場など)=500㎡▽その他の機能(ロビー、宿直室、機械室など)=2850㎡-で試算。

 建設手法に関しては、旧救急救命センターのスケルトン改修+増築案と、解体跡地への新築案とで検討している。構造はいずれもRC造を想定。

 改修+増築の場合、概算事業費41・7億円(建設費39・4億円)、解体新築では、概算事業費が63・2億円(建設費55・9億円)を見込む。

 加えて、職員駐車場(約8000㎡、300台分)の整備費に約3・4億円を要するとした。

 工期は24カ月(改修+増築)、30カ月(解体新築)とし、いずれも26年度の着工、28年度内の工事完了を想定している。

 同事業は、老朽化に伴い現庁舎の維持管理コストが増大していることから、現在3カ所に分散している庁舎機能を統合し、移転整備するもの。12月の計画改定を目指し、市民会議で整備の方向性を固め、11月をめどにパブリックコメントで意見を募る予定だ。

建設予定地のなめがた地域医療センターの現況配置図

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