県桐生森林事務所は、みどり市大間々町塩原(上ノ台)地内でアンカー工を計画しており、工種をとび・土工・コンクリート工事とし、近く一般競争入札で公告する。工期は約6カ月を見込んでいる。設計業務は国土防災技術(東京都港区)が担当してまとめている。
工事では、グランドアンカー工としてSSLアンカー65CE型(φ12・7㎜×4本用)を14本設置する。アンカー1本あたりの長さは19・5m~24・5mで、総延長については306・5mとなる。
現場吹付法枠工は梁断面300×300㎜、枠幅1500×1500㎜の規格を379・3㎡整備し、枠内はモルタル吹付工を厚さ10㎝で行う。また、法枠工の交点に鉄筋挿入工として径19㎜、長さ4・5mの異形鉄筋を109本打設する計画となっている。
施工箇所は、渡良瀬川左岸に位置する山腹斜面となっており、直下には住宅があり、集中豪雨などにより山腹斜面で崩壊が発生し住宅が被害を受けたため、住宅を土砂災害から守るため計画された。
2021年度から工事に着手しており、23年度までにグランドアンカー26本を施工済み。工事は貴船工業(みどり市)が手掛けた。24年度で全体計画の完了を見込んでいる。