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新潟県病院局

吉田病院改築DB発注へ設計施工者に意見聴取

2024/08/27 新潟建設新聞

 県病院局は、県立吉田病院の改築に向けたマーケットサウンディング調査を行う。基本設計デザインビルド(基本設計DB)方式を採用する同事業の発注に当たり、建築工事に係る知識や技術、材料調達、市況の確認のため、設計会社、建設工事業者との意見交換を行い、公募条件の整理と参入意欲の向上を図る。9月2日まで参加を受け付け、9月11日と12日にヒアリングを実施する。

 マーケットサウンディングへの主な参加要件は建築一式、電気工事、設備工事の経営事業審査の総合評定値が1200点以上の者で、JVや建設会社と設計会社のグループ組成予定の企業の参加も可能。

 ヒアリングでは、概算事業費や建設物価予測、Zeb Readyを採用した場合の事業への影響を聞くほか、工期に影響が出そうな項目、入札参加意欲、その他、サブコンストラクターの繁忙状況、県内建設会社の受注、繁忙状況などについて確認。また、設計施工者選定に係る入札公告時に提示予定の計画資料等の一部を配布する。

 新たな病院は、2027年5月末の完成を予定し、燕市吉田大保町32-14にある現病院を建て替える。現病院外来駐車場の一部約4900㎡を活用し、Ⅰ期工事として新病院を建設。全体延べ床面積は約8896・6㎡を計画。うち病院が8806・6㎡、県央特別支援学校分教室に90㎡を予定する。

 23年3月に策定した基本計画では、病床は1床室と4床室を基本に110床程度、1床当たり8㎡以上を確保し、病棟は2病棟。診療科は現在の科目を基本に地域ニーズ等を踏まえ必要な診療科を設置するとともに、高齢化の進展に対応するため総合診療科を加えた21診療科とする。

 昨年8月には同様に第1回目のマーケットサウンディングを行っており、早期発注に向けて2回目を実施する。

 なお、改築事業に係るコンストラクション・マネジメント業務についてはプラスPM(本社・大阪府)が担当し、同者がサウンディング調査を含めて設計・施工者の選定や基本計画、基本設計、実施設計、工事施工の各段階で発注者支援を行っている。

【写真=改築する吉田病院】

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