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北部勤労ホーム解体費増額/適正工期へ17事業を繰越明許/9月補正案

2024/08/28 長野建設新聞

 長野市は27日、9月補正予算案の概要を発表した。北部勤労青少年ホーム解体事業に5324万円を増額。ボブスレーリュージュパーク内に充填されている不凍液処理経費として2311万円も計上する。また適正な工期を確保するため、前記2事業を含め17事業について繰越明許費を措置する。

 北部勤労青少年ホーム(吉田一丁目13-8、1971年建設)は建て替えにより「勤労者活躍支援センターA」として再整備する。既存施設はRC・S造2階建て936㎡(うち体育館312㎡、敷地面積2614㎡)。解体事業予算は今回の補正分を含め9131万円。工期は12月~2025年5月を見込む。

 新しい建物はW造平屋建て、延べ約845㎡を想定。事業費は当初予算で、25年度を期間とする限度額5億3946万円を設定しており、本年度内に発注する。設計業務はアーキプラン(長野市)が担当。

 また水道事業会計で、2度の入札不調により本年度内の完成が困難となった信州新町鹿道・日名水系統合配水池新設事業について、25年度の債務負担行為で限度額1億4928万円を設定。予算可決後、あらためて入札を実施する。配水池はRC造V100m3×2池。建屋はRC造地下1階、地上1階建て、延べ80㎡。電気機械設備工事は中信アスナ(松本市)が3540万円(税抜き)で落札している。債務負担行為の設定に当たり、昨今の資材価格高騰などを踏まえ事業費を増額している。竣工は25年度末を見込む。

 また下水道事業会計では、25年度の債務負担行為で東部終末処理場再構築事業に5億1700万円、西田川雨水ポンプ場整備事業に1億4000万円を設定した。

 一般会計の補正額は1億9230万円で、補正後の総額は前年同期比1.5%増の1705億5649万円となる。

 予算案の内容は次の通り。(単位千円)

■一般会計

 ◆道路施設災害復旧事業(昨年5月の大雨で被災した市道涌池三水線(信更地区)の経費増額)=10,000

 ◆北部勤労者青少年ホーム解体事業(アスベスト除去および地盤補強工事費の増額)=53,248

 ◆松代真田家歴史体験コンテンツ造成事業(松代の文化財を活用したインバウンド客向けの高付加価値ガイドツアーの造成等経費に対する負担金)=10,541

 ◆ボブスレー・リュージュパーク不凍液処理事業(処理想定量230t)=23,111

 【繰越明許費】

 ◆北部勤労青少年ホーム解体事業=91,318

 ◆道路維持事業(道路維持補修ほか1件)=19,900

 ◆道路新設改良事業(古牧朝陽線改良ほか4件)=562,110

 ◆橋梁維持事業(橋梁安全点検管理)=69,000

 ◆交通安全施設等整備事業(道路防災)=15,000

 ◆河川水路改修事業(河川改修小規模ほか5件)=550,401

 ◆ボブスレー・リュージュパーク不凍液処理事業=23,111

■企業会計

 【水道事業】

 〔債務負担行為追加〕

 ◆信州新町鹿道・日名水系統合配水池新設事業(25年度)=149,280

 【下水道事業】

 〔債務負担行為追加〕

 ◆西田川雨水ポンプ場整備事業(25年度)=140,000

 ◆令和5年度東部終末処理場再構築事業(25年度)=517,000

 〔債務負担行為変更〕

 ◆令和6年度豊岡浄化センター再構築事業(25~26年度)=884,000※適正工期の確保および資材高騰による(変更前は期間25年度、限度額816,000)

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