日本道路協会(徳山日出男会長)は、8月10日の「道路の日」に道路の美化、環境保全活動に自発的に取り組む模範的な個人・団体を表彰している。22日には、長年県道の美化活動に貢献したとして蓬平観光協会に対する長岡地域振興局長表彰伝達式が同局で挙行された。
同協会は地元の旅館、商店から組織された団体で、24年4月1日現在58人が会員として名を連ねる。
協会は蓬平町の環境保全、交流人口の拡大を目的に1965年から太田川の河川美化活動を開始した。2015年からは主要地方道柏崎高浜堀之内線と一般県道濁沢種苧原線の道路美化活動を加え、濁沢地区から新鮫竜橋間でのごみ拾いなどを実施。住民の高齢化、人口減少を受けメンバーに加わった地元の太田小中学校の児童生徒らが、高龍神社から濁沢地区までの県道を担当し、毎年9月に活動を展開している。
協会の田﨑久子氏(和泉屋女将)は「当たり前にやっていた地道な活動が認められ、ありがたい。昭和40年からは地元の子どもたちや保護者の方も加わった。表彰は皆さんのおかげ」とあいさつし「今はマンパワー不足が課題。会員の減少もあり、社員の協力を得たこともあった。行政のお力添えをお願いしながら継続していきたい」と要望の言葉を添えた。
田中敏也氏(よもやま館代表取締役)は「お茶道具のセットがそのまま捨てられていたこともあった」と最近の不法投棄について語り、ごみやペットボトルのポイ捨てにとどまらなくなってきている状況を報告した。
県長岡地域整備部の中川渉部長は「日ごろの皆さんの協力に感謝し、推薦させていただいた。県としても支援できるよう努めていきたい」と話した。
【写真=田崎氏(前列右)と田中氏・中川部長(後方右)と神田計画調整課長】