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25年度基本設計へ、東大通道路空間再構築

2024/08/28 新潟建設新聞


 新潟市は26日、中央区の本庁舎内で第1回東大通道路空間再構築検討会議を開催した。年度末にも道路空間再構築の基本方針案をまとめる。パブリックコメントを経て、2025年度以降、基本設計において平面・断面や植栽・しつらえを検討し、実施設計、道路工事を実施したい考えだ。

 同検討会は専門的・学術的見地から幅広く意見交換を行うことを目的に立ち上げ、座長に法政大学デザイン工学部の岩佐明彦教授が就いた。全3回の会合を予定しており、将来の道路機能や道路デザイン方針、利活用のイメージを検討する。

 東大通の道路空間再構築や利活用を巡っては、これまでの調査で16年から20年までに車両交通量が16・6%減少したことが示された。社会実験では車道の一部にテラスデッキを設置。キッチンカーなどの出店で歩行者数が増加し、取り組みの継続を希望する声が多く寄せられたとした。車線規制による渋滞も発生しなかった。

 冒頭、新潟市の三富健二郎都心のまちづくり担当理事は、新潟駅リニューアルや佐渡金銀山の世界文化遺産登録に触れ「新潟駅を根と捉えると、東大通は万代シティ、万代島、古町へと養分をつなぐ最も太い幹。人中心の空間に生まれ変わることは、市だけではなしえない」とし、官民連携して検討を深めたい意向を示した。

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