大井川和彦知事は27日、9月補正予算案を公表した。補正総額は77億6500万円で、建設関係では、橋梁修繕・耐震補強や東関東自動車道水戸線の整備など国補公共事業に69億4200万円、田んぼダム促進緊急対策事業に1億3600万円、特定交通安全施設整備事業(信号機LED化37基)に4100万円を計上している。そのほか、地方道路整備工事や道路緊急修繕工事など、来年度の公共工事の平準化を図るために12件の債務負担行為を設定。
国補公共事業の補正は、国内示の増加に伴い69億4200万円を措置。そのうち地方道路整備事業に9億9800万円を充て、国道294号細代跨線橋(つくばみらい市)など15カ所の橋梁修繕や耐震補強を計画。
また、花貫ダム、十王ダム、竜神ダム、藤井川ダム、飯田ダムの長寿命化計画の更新に8500万円を追加した。当初予算と合わせると1億300万円となる。
さらに、国直轄事業負担金は総額58億5900万円。
内訳は、久慈川や常陸利根川ほか5カ所に37億300万円、東関道水戸線や国道51号潮来バイパスほか15カ所に20億8400万円、鹿島港に7200万円とする。
新規の田んぼダム促進緊急対策事業には1億3600万円。近年多発している水害対策として、水田からの排水を抑制する落水桝の設置(2000個)や畦畔の補強に対する補助金。流域治水プロジェクト対象河川の流域内で、近年の豪雨により浸水被害があった土地改良区3カ所程度に補助する。
9月4日から10月1日の定例議会には、予算案のほかに工事請負契約2件も上程する。
1件目は、日立市の新産業廃棄物最終処分場のアクセス道路である、(仮称)大久保町第2トンネル本体工事。安藤ハザマ・菅原・中井JVと53億7190万5000円で契約する。
2件目は水戸市の情報テクノロジー大学校(仮称)新棟新築工事で、昭和・関根・東洋JVと16億2910万円で契約予定。
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債務負担行為については次の通り。
◆地方道路整備工事請負契約=8億5000万円
◆県単道路緊急修繕工事請負契約=9億4000万円
◆県単道路植栽管理工事請負契約=8億円
◆県単道路維持工事請負契約=8000万円
◆橋梁点検業務委託契約=1億9000万円
◆電線共同溝整備工事請負契約=1億2000万円
◆県単交通安全施設工事請負契約=1億5000万円
◆国補河川改修工事請負契約=2億円
◆海岸保全施設整備工事請負契約=7000万円
◆県単水辺空間づくり河川整備事業工事請負契約=500万円
◆港湾統合補助事業工事請負契約=9900万円
◆茨城港常陸那珂港区機能施設整備工事請負契約=5億円