北陸ICT戦略研究会は27日と28日、新潟市西区の北陸インフラDX人材育成センターで、ICT施工研修を開催した。建設工事等の技術者を対象にICT施工に関する各種要領に沿った3次元データの作成や施工技術講習のほか、同センターにあるシミュレーターの体験などが行われた。
2日間合わせて定員を上回る28人が参加。午前中の座学では、福井コンピュータおよび建設システム社製のソフトウエアを使用した3次元データ作成、出来形管理について講義が行われたほか、午後は日本建設機械施工協会の協力により、マシンガイダンスバックホウへのデータ入力、遠隔操作などを学んだ。
北陸地方整備局企画部の小幡淳建設情報・施工高度化技術調整官は、「ICT、i-Constructionが浸透し、進んでいるところでは3次元データ作成を内製化している。内製化によりリアルタイムでデータ修正ができ効率が上がり、儲かる。昨年度までは機械の研修を行っていたが、施工は7~8割が経験済み。これからは、より効率化、利益を上げるため内製化に取り組んでいただきたい」とした。
【写真=3Dデータ作成を学ぶ、シミュレーター体験】