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茨城県筑西土木事務所

9月に改良舗装公告/上曽トンネル取付道路 入口~市道交差点/県道までは年度内発注

2024/08/29 日本工業経済新聞(茨城版)

 県筑西土木事務所は、桜川市真壁町山尾地内において、上曽トンネル取付道路となる市道M2753号線の整備を計画している。トンネル入口から市道交差点までの改良舗装工事を9月に公告。年内に着工し、2024年度には工事完了となる。市道交差点から県道までの改良舗装工は年度内に発注し、2025年度の完成予定となる。完成後に上曽トンネルも開通予定。事業全体の完了間近となる。

 市道M2753号線は、総延長1040m。工区を2つに分け、トンネル入口から市道交差点までが440m、市道交差点から県道石岡筑西線交差点までの延長が600mとなる。いずれも舗装工事、交差点の改良工事を実施。トンネル入口から市道交差点までは10~12月ごろに、取付道路の本線工事、新たな付替道路工事を行う。その後、25年1~2月ごろに市道の切替え、既存道路の工事を実施した後、舗装工事を実施して、25年3月末の完成予定となる。

 幅員はトンネル入口から市道交差点までが歩道の有無があり、歩道がない部分が8mで延長350m。歩道がある部分が13mで延長90mとなる。市道交差点から県道石岡筑西線交差点までは延長600m全てに歩道を設置し、幅員が13mを予定している。

 上曽トンネル事業は、全体計画5580mで、桜川市真壁町山尾地内~石岡市上曽地内を結び、両市にまたがるきのこ山などを貫通。県が桜川市、石岡市から受託して工事を行っている。20年度からトンネル掘削を開始し、23年度にトンネルが貫通した。掘削工事は桜川工区を大成建設・オカベ・白田工建のJV、石岡工区を大林組・株木建設・市村土建のJVが担当した。

 23年度からトンネル内設備工事を実施し、トンネル設備工事や警報設備工事、防災設備工事、換気設備設置工事を行っている。進捗は順調であり、取付道路舗装工事が完了となれば、いよいよ開通となる。これまで両市を移動するには上曽峠などを利用していたが、狭あいであり、降雪の際には通行止めになるなどの影響が出ていた。開通は両市に住む住民の悲願であり、利便性向上だけでなく、交流人口増加による活性化に期待が高まっている。

上曽トンネルの取付道路

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