国土交通省は、2024年度の「インフラDX大賞」の募集を開始した。建設現場の生産性向上の優れた取り組みを表彰するもので、インフラの利用・サービス向上、建設業界以外の取り組みを含めて広く募る。特に、i-Construction2・0の取り組みにつながる取り組みの応募を求めている。これらから「国土交通大臣賞」「優秀賞」「スタートアップ奨励賞」の表彰を予定している。応募期限は9月30日の正午。
募集対象は、インフラ分野でデータとデジタル技術を活用して、建設生産プロセスの高度化・効率化、国民サービスの向上、組織の働き方や文化・風土の改革等につながる優れた実績を挙げた取り組み。国交省では24年度からi-Construction2・0がスタートしているが、応募対象はそれ以前の時期となるため、それにつながるBIM/CIMやICT施工StageⅡなどによる省人化、生産性向上の取り組みについて積極的な応募を求めている。
国交省や地方自治体等を除く発注機関から受注した工事・業務において23年度に完了した取り組み(元請け、下請け問わず)のほか、23年度に各団体が独自に実施した取り組みを募集する。応募要件は、i-Construction推進コンソーシアムの会員であること。なお、国交省や地方自治体等から受注した企業の取り組みは、公募とは別に「工事・業務部門」として発注者から推薦を募る。発注者側には推薦に関する通知が行われている。
スタートアップの該当基準に関しては、政府全体の動向を踏まえて選考過程で併せて検討する。現時点では中小企業庁の「官公需契約の手引き」における「新規中小企業者」の定義を参考にする考え。
選考は会員による投票と省内に設置する選考委員会で行う。各賞の発表は年明けの1月ごろ、表彰式は1~2月ごろに開催する見通し。
なお、23年度の表彰では、国土交通大臣賞3団体、優秀賞20団体、スタートアップ奨励賞1団体の計24団体が受賞者となっていた。