県峡南建設事務所身延支所は、身延線電線共同溝工事(一部債務)(余フ)を進める。工事は総合評価方式の一般競争入札を執行して発注する。入札公告の時期は9月に予定する。内容は身延Ⅱ工区の上下区間を対象に、プレキャストボックスの埋設などを主に、本年度から2カ年で進める。
身延町身延地内において、電線類の地中化を進めるための工事を行うもの。
現場は身延山久遠寺に続く、商店街が立ち並ぶ場所。全体計画では身延Ⅰ~Ⅲ工区に分けて工事を進めていく。このうちの身延Ⅰ工区は加藤建設が担当し進めて、すでに完了済み。
今回発注する工事では、身延Ⅱ工区を対象に管路L約150mを進める。同工区のうち中央の区間においては、昨年度からの繰り越し工事により完了した状態にあるという。そのため同工区の続きとして中央の区間を除く、上下の区間を対象に電線共同溝の埋設工事を進めていく。
電線共同溝となる箇所は、車道の下にプレキャストボックスを埋設していく。内部には電線類が格納される。既存の電線が無くなることで道路幅も広くなり、歩行空間も確保されて周囲の景観向上につながるほか、災害にも強い効果に期待される。
設計業務については間瀬コンサルタントが担当してまとめた。成果品はすでに納品済み。残る身延Ⅲ工区の設計業務も同社が担当した。
工期は約10カ月間を見込んで進める。一日のうち日中の時間は身延山久遠寺への参拝者や観光客などに配慮して、通行止めの措置が行えないため現場の道路は解放される。工事は夜間を使って推進を図る。
本年度から2カ年をかけて進めて、2025年度中の完了を予定する。
【写真=電線類の地中化を進める身延町身延地内】