坂東市は4日、2024年度一般会計補正予算案(第3号)を公表した。主な事業では、リサイクルセンター整備工事費1億7050万円を計上。「フロンティアパーク坂東」造成に伴い、対象地内にあるリサイクルセンターを移転・新設する。旧猿島庁舎では、工事費1億3530万円を充て、旧庁舎を解体。ハイウェイオアシス事業においては、3億131万2000円を繰越明許費に設定した。
リサイクルセンターは、現施設が、県が進める工業団地「フロンティアパーク坂東」の対象地にあるため、移転し新設する。工事費1億7050万円を充て、リサイクルセンターと保護犬一時飼育施設を新設する。議決後、11月に一般競争入札を行い、12月の定例会承認を経て本契約となる。着工が25年1月を予定し、25年6月に工事完了。工事完了後に移転となる。工事は本体工事のほか、外構、電気設備工事を予定している。
新施設の建設予定地は坂東市山2178―110(地番)ほか。面積は4118㎡を有し、リサイクルセンターの構造がS造平屋、床面積380㎡、保護犬一時飼育施設はS造平屋、床面積100㎡を予定している。現施設は移転に伴い、完成後に解体の予定。現施設の構造はS造平屋、床面積480㎡を有する。
旧猿島庁舎では、旧庁舎の解体を計画。工事費1億3530万円を充て、議決後11月に入札を行い、25年1月ごろ着工となる。また、現在旧猿島庁舎南側にある、さしま窓口センターは、隣接する福祉センター内喫茶コーナーに移設。移転に伴う工事費385万円を計上した。12月下旬には移転完了し、移設先での営業開始を予定している。
解体後の跡地については、地域のランドマークとなる複合施設を計画。福祉機能に加えて、さしま窓口センターを複合施設内に備えることを構想している。19年より利活用についての計画があり、合併20周年の機会に見直すことや、合併特例債を解体費用に活用することを加味し、施設の解体を進めることとなった。施設の内容については、今後周辺住民の意見・要望を反映していき、解体作業と並行して検討作業を進めていく。
旧猿島庁舎は2階建てで、延べ床面積2123・61㎡。1965年に建設し、1985年に779・19㎡を増築した。解体対象となるのは、旧庁舎に加えて給食センターなどの隣接施設を含む。また、さしま窓口センターの移転先となる福祉センターは旧庁舎北側に位置している。
ハイウェイオアシス整備事業においては、3億131万2000円を繰越明許費に設定。適切な工期の確保のため、2025年度に繰り越しとなる。そのほか、庁舎書架設置工事費869万円を充てた。
補正額5億2520万2000円として、補正後総額が238億1865万5000円となる。