国土交通省は6日、スマートインターチェンジ6カ所について、高速道路会社へ事業許可を行った。県内では守谷SAスマートIC、土浦スマートICの2カ所が新規事業化の採択を受けた。いずれも事業主体となる市が今年度中に測量などに着手し、関係機関と連携を図りつつ早期開通に向けた整備を推し進めていく。
守谷SAスマートICについては、接続路線が常磐自動車道(柏IC~谷和原IC間)。概要として▽接続形式=SA・PA接続型▽形式=全方向(4/4)▽運用形態=全車種、24時間-とする。
守谷市は当初予算に予備設計費5954万3000円を計上。さらに、9月補正予算案では測量調査等委託費5294万3000円を充てている。議決を経て、10月以降に地質調査および地形測量業務を委託する予定だ。予備設計についても年度内に委託するとしているが、測量業務とまとめるかは検討中。発注方法についても未定となっている。設計の内容としては道路予備設計の他、関連工事として一部橋梁の予備設計も行う。
整備効果としては、地域産業拠点における輸送業務の効率化や、守谷SAIC周辺土地区画整理事業(約60ha)と併せた企業誘致の促進につながるとしている。また、常総運動公園やプロ野球東京ヤクルトスワローズ2軍施設を含む(仮称)守谷市総合公園へのアクセス性・利便性向上も期待できる。
土浦スマートICに関しては、常磐自動車道の桜土浦IC~土浦北IC間に設置。設置場所は桜土浦ICから3・7㎞、土浦北ICからは4・2㎞の地点で計画している。概要として▽接続形式=本線直結型▽形式=全方向(4/4)▽運用形態=全車種、24時間-を想定。
土浦市は路線測量などを年度内に一般競争入札で発注し、順調にいけば2025年度以降、設計へと進めていきたい考え。当初予算に路線測量委託費1368万4000円、軟弱地盤解析委託費348万7000円、接続道路概略設計委託費206万8000円を編成している。
整備により、中心市街地へのアクセス向上および防災機能の効果が期待できる。さらに、物流施設が立地する中根金田台地区や上高津畜への所要時間短縮が見込まれることから、物流の定時性向上や物流効率化に寄与する見込み。