県建設業協会須坂支部(山﨑喜彰支部長)は9日、須坂市の常盤中学校で、県須坂創成高校の生徒を対象とした花壇づくり実習を開催した。環境造園科緑地計画コースの2・3年生29人が参加し、学年ごと約1時間ずつ作業を体験した。今後、10月中旬にかけて4回開催し、花壇を完成させる。
この取り組みは建設産業への就労促進の一環として、支部と高校、県須坂建設事務所、県土木施工管理技士会須坂支部が協働で企画。昨年度の3年生が作成したイメージ案をもとに、広さ約17㎡の花壇を昇降口の隣へ整備する。
冒頭、山本仁一副支部長は「和気あいあいと楽しく作業できればと思う。手取り足取り丁寧に教えるので、分からないことは何でも聞いてほしい。実習を通じて建設業に興味を持ってもらえれば、それで十分」とあいさつ。技士会須坂支部の市川興助支部長の号令に続き全員で「足元よし!安全にがんばろう!」と声掛けし、作業を開始した。
生徒たちは、再利用するブロックの洗浄やモルタルづくりを行った後、講師役の技士会役員の指導を受けながらブロックを据え付けていった。高校の黒岩雅也教諭は「プロの技を間近で見て、指導していただける。授業では教えることのできない体験。この経験はより深い学びにつながる」と喜び、須坂建整備課の柴本一也課長補佐も「土木工学は体験工学とも言われる。現場を体験できる貴重な機会を通じて、生徒たちが建設産業に興味を持ってもられれば」と思いを語った。