新山梨環状道路(東部区間2期)の整備で県は、(仮称)渋川第1橋の上部工に着手する。東油川IC付近に整備する長大橋。一般競争入札により施工者を選定する予定で、9月中の入札公告を目指す。順調にいけば年内に施工契約を結ぶ見通し。工期は製作・架設で2年5カ月程度を見込む。
県関係者によると、現場は笛吹市石和町東油川地内。近くに県下水道公社の峡東浄化センターなどがある。国道140号および同地内などを流れる渋川をまたぐ橋梁で、東油川IC供用後、小石和ICまでの間の早期完成を目指し建設を進める。
2径間連続・鋼床版箱桁橋で橋長は219m、幅員は7(全幅8・5)m。本線4車線のうち2車線を構成する。重量は1400t規模。設計は長大が作成した。下部工は飯塚工業・矢崎興業JV、飯塚工業・中村工務店・風間興業JV、風間興業・飯塚工業JVが施工している。
これまでの同種工事の実績から、入札は県外業者も参加可能な一般競争で、JV施工が濃厚。落札業者と仮契約の後、12県議会での施工契約承認後、本契約を締結するとみられる。県は本年度6月補正予算に、同橋建設の債務負担行為(25~27年度)として20億円を設定した。
本年度、県が発注した同種工事の受注者は▽市川三郷富士川線富士橋旧橋撤去工事その1(横河ブリッジ・三井住友建設鉄構エンジニアリングJV)▽横手日野春停車場線駒城橋上部工製作・架設工事(楢崎製作所・飯田鉄工JV)▽中下条甲府線長松寺橋上部工製作・架設工事(飯田鉄工・高田機工JV)▽国道140号(新山梨環状道路東部区間2期)落合5号橋上部工製作・架設工事(三井住友建設鉄構エンジニアリング・飯田鉄工JV)。