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埼玉県消防設備協同組合

埼玉県消防設備協同組合 大室理事長インタビュー

2024/09/05 埼玉建設新聞

 埼玉県消防設備協同組合の新たな理事長に就任した大室昭浩氏(大室防災代表取締役、ふじみ野市)は、「理事長という重責に大変身の引き締まる思い。少しずつ着実に進んでいきたい」と気を引き締めた。ただ、理事長就任の話があった時は、大変驚いたという。「藤岡前理事長とは20歳ほど年齢が離れており、後任の理事長に私がなるとは思ってもいなかった」と話す。組合役員は今回の改選で、世代交代が進んだ。

 大室理事長は副理事長として藤岡前理事長を支えてきたが、本部に入る前は支部会と青年部委員会での活動が中心だった。特に支部会については「父が埼玉県消防設備協会の副会長と当組合の副理事長を長く務めていて、同時期に私は支部会で組合活動に参加していた」と振り返る。身近な組合活動の場として支部会の活動は「とても充実しており、今につながっている」と話す。

 大室理事長は、支部会や青年部委員会活動に積極的に参加している企業には、退会企業が少ない特徴もあると指摘する。そのためにも、支部会の活動を充実させたい考えだ。「支部会の中には、地区の消防局から職員を招いて、最新の消防法令や管内の状況についてお話いただくなど、有意義な活動をしている。こうした取り組みに支部会内の組合員に積極的に参加してもらうとともに、他の支部でも取り入れてほしい」と期待する。

 組合の事業活動の柱である共同購買事業は、藤岡前理事長のもと取り組み、毎年着実に成果をあげてきた。今回新たに、官公需適格組合や建設業許可を取得して、組合で仕事や保守点検を受注していく取り組みをスタートさせた。大室理事長は「本年度の総会で取り組みを進めることについて承認をいただいた。最初は、他県の組合を参考にしながら情報収集したり、意見交換を行っていく。組合員のメリットになるよう取り組んでいきたい」と方向性を示した。

 同組合は、工事や点検を行う部会と販売を行う部会が統一して2011年に設立され、今年で14年目になる。この間、組合員の行う消防施設工事、消防用設備の保守・点検業務等の共同受注、消防用設備関連機器および消耗品等の共同購入、教育及び情報の提供を行ってきた。大室理事長は「当組合は、地域の皆さまが安全安心に暮らせるよう、消防設備の工事や設備整備、維持管理を行っている。そのために組合員同士が切磋琢磨して、研修や教育事業にも力を入れる」と語る。組合員数は後継者の不在などを理由に、減少が続いているが、大室理事長は「組合員が今後の会社経営について考え参考となるような、経営者向けの研修も行っていきたい」と意欲を示した。

趣味は「ゴルフとマジック。どちらもお酒を美味しく頂くためのツールとしてやっています。現在、コロナで休止していたバンド活動再開に向けて練習しています」。

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