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千葉県習志野市

プロポか総合評価/26年度に事業者を選定/習志野市 新清掃工場

2024/09/18 日刊建設タイムズ

 習志野市は「一般廃棄物処理基本計画」に基づき、老朽化した芝園清掃工場の建て替えによる新清掃工場の建設を計画している。第3回定例議会において、建設事業者の選定方式および事業方式などの検討状況を明らかにした。佐久間心之・都市環境部副参事は、建設事業者の選定方式について「総合評価型一般競争入札方式または公募型プロポーザル方式が考えられる」と話し、「2025年度に選定方式を決め、事業者募集要項などを策定し、26年度に事業者の募集と選定を行う」との方針を示した。

 宮本泰介市長は、事業方式の検討状況に関し「公設公営、公設民営、PFIの中から効率的・経済的な方式を選定するに当たり、プラントメーカー、金融機関、地方公共団体を対象に市場調査を行っている」と説明。「調査結果を踏まえ、『公共施設等総合管理計画推進及びPFI検討会議』における検討を経て、年度内に庁内検討委員会および庁議で方針を定める」との方向性を示し、「31年度の新清掃工場完成を目指し、慎重に取り組む」と述べた

 第3回定例議会一般質問で、荒木和幸議員(真政会)による質問に答弁したもの。

 4月8日開催の庁議では、エネルギー回収型廃棄物処理施設のごみ処理方式をストーカ方式に決定。炉数を2炉とし、残渣として生成される焼却主灰を全て資源化する方針。

 27年度に新清掃工場の実施設計と旧芝園清掃工場の解体工事に着手し、跡地における建設工事を経て、31年度の完成予定。その後、芝園清掃工場の解体工事に着手する。

 新清掃工場の建設地は、芝園3―5―3ほかにあるクリーンセンター敷地約3・6haのうち、旧芝園清掃工場跡地約1・47ha。

 土地利用計画は、工場棟約6100㎡、エントランス棟約100㎡、ストックヤード約900㎡、軽量棟約40㎡、既存倉庫約100㎡、構内道路・駐車場等約9560㎡、緑地約1万9200㎡の合計3万6000㎡。

 工場棟は、日量219tを処理するエネルギー回収型廃棄物処理施設と、日量30・2tを処理するマテリアルリサイクル推進施設で構成。

 マテリアルリサイクル推進施設の処理方式は▽燃えないごみ・粗大ごみ=収集・選別を行い再生利用業者へ再生委託、残渣はエネルギー回収型廃棄物処理施設で処理▽ビン=収集・選別を行い再生委託▽缶=収集・選別・圧縮・梱包を行い再生委託▽ペットボトル=収集・ふた等除去・圧縮・梱包を行い再生委託▽容器包装プラスチック=収集・異物除去・圧縮・梱包を行い再生委託――など。

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