県富岡土木事務所は、下仁田町南野牧地先の道平川ダムの上流において新設する貯砂ダム1基の築造工事について、9月下旬ごろの条件付き一般競争入札に向けて設計図書および積算資料の作成を進めているところ。工種は土木一式工事で、工事期間は約9カ月を見込んでいる。詳細設計は2023年度にアコン測量設計(前橋市)が受託してまとめた。
貯砂ダムは、道平川に新設。新道平川橋から約200m下流に向かった位置に新設する。型式は二重壁構造型堰堤となり、不透過型の堰堤で整備を行う。堆砂容量は約1万2000立方m。副ダム整備や法面工は実施しない方針。
堤長約51・8m、堤高8・5m、天端幅約5・6m、水通し部17mの規模となり、約2200立方mのソイルセメントを使用して築造する。今回発注する工事では約570立方mのソイルセメントの打設を行う。残る約1630立方mの打設については2025年度以降に施工する。
工事はコンクリート壁面材を約760㎡使用して行うほか◇掘削=約3700立方m◇埋め戻し=約500立方m◇土砂等運搬=約3150立方m◇法面整形=約90㎡-を実施。
足場工としてキャットウォークを延長約80m仮設し工事を行う。仮設工ではφ700㎜のポリエチレン管を延長24m布設する。なお、外部保護材は設置しない。
貯砂ダムには水抜きのため、φ500㎜の耐圧ポリエチレンリブ管を設置。延長8mの管を2カ所、延長9mの管は1カ所布設する。
本堤の右岸袖上部には立入防止柵として高さ1・2mのネットフェンスを延長6m設置する。ネットフェンスには片開きの門扉を1基設ける計画。
ダム湛水敷内には工事用道路を延長約170m、全幅4mで整備。厚さ10㎝の敷砂利舗装を施し仕上げる。
貯砂ダムは貯水池(荒船湖)への上流からの土砂流入を防ぎ、貯水池における洪水調節容量および利水容量の適切な確保を図ることを目的に新設する。