県吾妻農業事務所農村整備課は、中之条町四万地先で進めている農業水路等長寿命化・防災減災事業美野原3期地区について、矢倉沢掛樋の架け替えを計画している。月末までに工事を条件付き一般競争入札で公告する。設計はNTCコンサルタンツ(愛知県名古屋市)がまとめた。
同事業は造成から60年以上が経過している美野原用水施設が、経年変化による劣化が進行しているために改修を進めていくもの。施設の有効活用と適切な保全対策を進めていき、総体的なコストの低減と必要経費の平準化を図るほか、地域防災力の強化に向けて耐震性が確保できない施設の地震対策を実施する。
今回発注する工事は、国道353号のメロディライン付近から東へ進んだ地点に位置する、矢倉沢に架かる既設の掛樋を撤去し、現場打ちでコンクリート製掛樋を新設する。また、狭あい地であるために施工に際して延長340mほどの工事用道路を整備する。
掛樋は延長12・20m、幅1400㎜×高さ900㎜の規模。水路に加えて人が歩けるほどの管理用通路を設ける。
架け替えは、掛樋の老朽化が進んでいるために耐震化に向けて更新するもの。2023年度は隣接区間で工事用道路の整備を池原工業(東吾妻町)が行っている。