渋川市は市民会館(渋川2795)で行う大ホール改修事業について、舞台照明設備改修工事と吊物装置更新工事をそれぞれ10月以降に発注する。入札方式は検討中。9月補正予算に工事費として4億8065万6000円を計上しており、全額を繰越明許費に設定した。工期は2026年の1月末まで。設計は直営で手掛けた。
照明設備の改修は、白熱電球の生産中止や調光器盤のユニット基板の生産終了への対応として行うもので、大ホールの照明すべてLED化を行う。
照明の種類ごとによる数量は◇フロントサイドライト=48基◇シーリングライト=30基◇ボーダーライト=42基◇ホリゾントライト=14基◇サスペンションライト72基◇フットライト、花道フットライト=12基◇スポットライト=56基◇パーライト=20基-となっている。
調光器盤の中のユニット基板の更新は◇演出用3kw×4タイプ=41枚◇演出用6kw×2タイプ=1枚◇客席用6kw×2タイプ=3枚-を対象に行う。
吊物装置の更新は、照明のLED化による重量増加と更新時期を迎える箇所への対応となる。全部で36カ所の吊物装置のうち、対象となるのは暗転幕などの滑車と引綱ロープ21カ所、第一ボーダーライトなどライト用吊物装置7カ所の合計28カ所。対象となる滑車は1976年の開館からこれまで、一度も更新していない。
市民会館はRC造地下1階地上3階建て、総述べ床面積6746・13㎡。大ホールはRC造で1111席の規模となる。
工事に伴い、大ホールは2025年10月15日~12月31日まで休館となる予定としている。
なお、18年に発注した大ホール舞台吊物装置の更新は、8カ所を対象に森平舞台機構(東京都台東区)が施工を担当した。