【筑西市】 関東鉄道(土浦市、登嶋進代表取締役社長)は、筑西市から委託を受け、関東鉄道常総線に架かる玉戸・一本松線の架設工事を実施する。2024年度内に市と協定を締結した後、施工業者と契約。24年度から28年度にかけて工事を行う。工事内容が橋脚2基、桁制作、架設工事など。工事費については市が負担し、9月定例会に上程した補正予算案に5カ年継続費15億7300万円を設定した。
市が設定した工事費の年割額は、24年度1億1190万円、25年度2億6110万円、26年度1000万円、27年度3億5700万円、28年度8億3300万円となる。
架設予定地が、筑西市一本松地内の八幡台踏切付近で、関東鉄道常総線下館~大田郷駅間。架設工事は下部工と上部工を予定し、下部工が逆T式橋台を2基、張出し式橋脚を2基設置。上部工は連続鋼合成多主鈑桁を制作し、架設を行う。橋脚、桁制作、架設工事を同社が担当し、橋台2基の設置については市が担当する。
架設橋の橋長は延長121・5m。総幅員は14・8mで、車道が7・0m、歩道は両側設置で3・5m、高欄部が両側に0・4mとなる。
玉戸・一本松線整備では、同社が担当する跨線橋区間のほか、大谷川に架かる渡河橋区間、擁壁整備区間を市が進める。整備区間の総延長は1530mで、渡河橋区間が約54m、跨線橋区間が延長121・5m、擁壁整備区間は総延長で354mで計画している、市では現在、大谷川に架かる橋脚1基の工事と、擁壁区間の地盤改良工事を行っており、24年度内に工事完了となる。25年度以降も渡河橋の架設、擁壁工事を中心に実施していく。
同社が整備する跨線橋区間は、線路の近接区域での施工となり、鉄道運行の安全確保を図るため、市から委託を受ける。玉戸・一本松線の全体延長は2030mで、すでに500mにおいて供用開始。一本松地内から玉戸地内を結ぶ幹線道路であり、国道50号と国道294号をつなぐ役割がある。立地企業の生産性向上や、交流人口増加による地域活性化の期待が高まっており、市では重点プロジェクトとして位置付けている。