北陸建設アカデミー(胎内市黒川)は18日、本年度第2回目の「建設土木多目的コース」の入校式を行った。厚生労働省の建設労働者育成支援事業として建設業振興基金が受託し、同アカデミーが実施主体となって行うもので、建設業界への就職を目指して職業訓練から就職までを一貫して支援する。今回は新潟市、新発田市、胎内市、村上市から5人、群馬県、石川県の県外から2人の計7人が参加した。
冒頭、同アカデミーの中山智之ディレクターは「建設産業は担い手確保の課題が顕著。過去3年間継続して訓練を実施しており、参加された7~8割が建設産業に入職している実績がある。皆さんの生活がスムーズに行くように社会インフラを確保するのも建設産業の大事な役割。地域を守ることも使命となっている。この業界で将来的に活躍できる人材になっていただきたい」とあいさつ。コミュニケーション能力を高め、けがや事故がなく、健康に気を付けて1カ月間を過ごし、各自が今よりも輝く人材になることに期待を寄せた。
今回の訓練生は20代から60代までの幅広い年齢層が集まり、女性も1人参加。7人は自己紹介とともに「前の職場が定年になったが、新しい仕事がしたいと思い申し込みをさせてもらった」「能登半島で地震が起こり、公費解体の人材が不足していると聞いたので力になれれば」「新たなチャレンジの機会になると思い参加した」などと意気込みを語った。
訓練の実施期間は10月18日まで。車両系建設機械(整地等用、解体用)、玉掛け、小型移動式クレーンの資格取得支援や安全衛生教育・特別教育を行う。今後は企業説明会や合同企業相談会の開催、現場見学、社会保険労務士等による就職支援を予定し、訓練終了後3カ月をめどに継続して建設業界への就職を支援していく。
【写真=訓練参加者と関係者が記念撮影】