【大泉】SUBARU(東京都渋谷区、大崎篤代表取締役社長)は大泉工場(大泉町いずみ1-1-1)敷地内に(仮称)大泉完成車工場整備事業を計画しており、このほど、準備書を公表した。整備スケジュールは2025年3月からの工事着手とし、29年までの約54カ月を予定。施工業者は現在も検討が進み、複数の業者が入札中としている。供用開始は28年を予定し、成形塗装工場は30年に供用開始する。設計業務は石本建築事務所(東京都千代田区)が手掛けた。
同社は30年までに販売全体に占めるEV割合を50%へ引き上げ、120万台の全世界販売台数から60万台をEV車へ転換することを掲げているため、今回の整備が計画された。
工場の敷地面積は合計で約39万2600㎡となる。各工場の延べ床面積と階数については◇ボディトリム工場=20万600㎡、2階◇ペイント工場=9万2300㎡、5階◇バッテリー組立工場=2万9000㎡、4階◇完成車検査工場=2万7800㎡、1階◇成形塗装工場=9万6000㎡、5階◇エネルギーセンター=1万1000㎡、2階-。なお、いずれもおよその面積とする。EV生産用の建屋も建設し、現段階では2028年後半の完成を見込む。
駐車場については1870台を整備。完成車用は約1000台、従業員用駐車場600台、物流トラック用に約70台、来客車用は約200台の内訳となる。
当初予定していたビジターセンターの建設については現時点での内容が固まっていないため、将来的に工場見学などができる施設を整備する方針としている。
緑化計画については緑化基準が6万8725㎡以上であるため、既存の約5万6225㎡から約1万2500㎡を新設する。新たに植栽する樹種は在来種を基本とし、今後の維持管理も含めて検討を行う。
なお、環境影響評価についてはポリテック・エイディディ(東京都中央区)が手掛けた。